2021年9月30日 13:30
株式会社FOVE(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:唐木 信太郎、以下「FOVE」)は、視線追跡機能搭載型VRヘッドセットFOVE0を活用した視線記録/可視化ツール『FOVE Gaze Analyzer』の提供を開始することをお知らせします。
■『FOVE Gaze Analyzer』提供の狙い
従来当社が提供するVRヘッドセット『FOVE0』で取得できる視線データを扱うためには、Unityや当社が提供するSDKを活用して開発する必要がありました。このため利用ユーザーは主に研究室や、個人開発者に限定されてきました。一方、近年のVRヘッドセット普及に伴い、視線情報の可視化ニーズは研究室以外にも広がりを見せつつあり、もっと簡単に視線データを扱いたいという声をいただくことが増えました。『FOVE Gaze Analyzer』をご利用いただくことで、特別なプログラミングを行うことなく、VRヘッドセットが到着したその日から視線分析を開始することが可能になります。
■主な特徴
1. 2つの可視化モード
用途に合わせて2種類の可視化モードの切り替えができます。
a. ヒートマップ
ヒートマップは見た場所と時間を色で表現します。最も普及した視線可視化手法であり、直感的に分かりやすい点が特徴です。
b. 視線プロット
視線プロットはユーザーが視線を向けた順番を可視化します。例えば、安全確認を行う際の指さし確認や、製造業で熟練者が注意を向けるポイントの可視化など、見た順番に意味があるシーンにおける分析にご活用いただけます。
2. Metareal Stage(TM)への連携による3Dバーチャルツアーへの応用
『FOVE Gaze Analyzer』はフォトグラメトリー作成ツールを展開するMetareal社のMetareal Stage(TM)にも対応します。Metareal Stage(TM)で作成された3Dバーチャルツアーを『FOVE Gaze Analyzer』を通して見ることで、3次元の空間内でユーザーが見ていた個所にヒートマップが生成されます。360度映像の実写感と、CGが持つ立体感の中間的な体験の中でユーザーの興味や関心を可視化できます。
3. ユーザーグループ比較・合算表示
同じ動画や静止画像において複数の被験者の視線を分析したい際は「比較・合算表示」をご活用ください。視線をユーザーごとに異なる色で表現すればユーザー間の興味の差異が、全てのユーザーの視線データを合算して単色で表現すればユーザーグループ単位の分析ができます。
■『FOVE Gaze Analyzer』の活用事例
当社は総合リサーチ会社の日本インフォメーション株式会社(本社:東京都中央区、 代表取締役社長:斎藤 啓太)と共同で、消費財メーカー向けのリサーチプログラムを開発中です。このリサーチプログラムではVRヘッドセットを活用することにより、アンケートモニターは実店舗に足を運ぶ事なく疑似店舗内の棚に並んだ商品パッケージの評価を行うことができ、従来の対面式リサーチにかかる時間と費用の削減が見込まれています。※本サービスに関するお問い合わせは niitoiawase@n-info.co.jp まで。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/275718/LL_img_275718_5.png
両社ロゴ
■今後の展開
「目は口ほどにものを言う」の言葉の通り、視線データはユーザーの興味関心を可視化する上で有効とされています。ベテランの暗黙知を注視点から可視化したい、建築デザインにおいてユーザーの注意がどこに向くのかを知りたいなど、業種を問わず幅広い分野で活用されています。
『FOVE Gaze Analyzer』は随時アップデートを予定しております。視線追跡を使いやすく、企業や個人がより深いユーザー理解に到達するためのサポートを提供してまいります。
<FOVE Gaze Analyzer紹介ページ>
https://fove-inc.com/product/gaze-analyzer
◆株式会社FOVEについて
社名 : 株式会社FOVE
設立 : 2014年5月
代表者 : 代表取締役社長兼CEO 唐木 信太郎
事業内容 : VR(仮想現実)に関するウェアラブルハードウェアの開発、
製造、販売 及び関連ソフトウェアの開発、製造、販売
Webサイト: https://fove-inc.com
◆日本インフォメーション株式会社について
社名 : 日本インフォメーション株式会社
設立 : 1969年12月
代表者 : 代表取締役社長 斎藤 啓太
事業内容 : マーケティングリサーチ事業
マーケティングコンサルティング
Webサイト: https://www.n-info.co.jp/