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「コミックマーケット」向けWebサービスがWindows Azure上で構築

コミケWebカタログ
12月19日 発表

 日本マイクロソフト株式会社と有限会社サークル・ドット・エムエスは19日、コミックマーケット準備会および有限会社コミケットと連携して提供する「コミケWebカタログ」が、Windows Azureをプラットフォームとして採用したことを発表した。

 コミケWebカタログは、同人誌などの自主制作物を頒布する場であるコミックマーケット(コミケ)に関する情報を提供するカタログサービス。毎年2回、毎回3日間開催されるコミケの情報を、3万人以上のクリエイターから得て、50万人以上の参加者に対して提供する。

 現在ベータ版として公開しており、2013年に正式開始する予定。従来の紙のカタログやDVDで提供していた内容をWebに公開するだけでなく、クラウドサービスとしての特性を活かして、同人誌に関心を持つすべてのユーザーを繋ぐ継続的なコミュニケーションの場としての活用や、参加者の声を反映した新機能、新規コンテンツの拡充、多言語への対応により、世界へ情報を発信する場として活用する予定。

 サークル・ドット・エムエス 取締役社長 佐藤一毅氏は、「コミケの各種サービスに対するアクセス規模には偏りがあり、そのためマシンリソースを素早く増減できるクラウドの採用は必然だったが、当社がオンプレミスで使用している開発環境“Visual Studio”がそのまま利用できることや、データベースや仮想マシンなどオンプレミスで提供されているのと同等のサービスが整備されていること、Microsoftによる長期に渡る安定運用が期待できることなどから、Windows Azureの全面採用を決めた」と述べている。

(劉 尭)