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Stable DiffusionでQRコードが機能する「絵」を生成

 中国のAI研究者Isle of Chaos氏は、絵の生成AI「Stable Diffusion」を使い、QRコードを学習させた「ControlNet for QR Code」を開発、実際に機能するQRコードを絵の中に埋め込んだ画像の生成に成功したという。

 同氏は大学時代に、普段とは一風異なったアーティスティックなQRコードを生成するQRジェネレータ「qrbtf.com」を開発した。当時はStable Diffusionなどが登場していなかったが、絵の中にQRを埋め込むことはできないかということで模索はしていたという。

 今回、同氏はHuggingFace JAX/Diffusers Sprintのイベントの中でGoogle TPU v4を使う機会を活かし、300万枚のQRコードのControlNetをトレーニングさせた。イベント終了後は自身の研究室でRTX A6000およびGeForce RTX 4090を使い10万枚トレーニングした。

RTX A6000とGeForce RTX 4090でのトレーニング

 この結果、さまざまなCheckpoint、LoRAとControlNet for QR Codeを組み合わせることで、実際に機能するQRコードを絵の中に埋め込むことに成功したとしている。

 ちなみに「なぜ一見QRコードに見えないものがQRコードとして機能するのか」だが、そもそもQRコードの中で見えている1つ1つの小さなブロックは、ブロック全体が機能しているのではなく、9分割したうちの1点の濃淡だけで機能するためだ。