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ディープラーニング技術で古い写真の顔を動かすサービス

 家系図をオンラインで作成したり検索したりできるサービスMyHeritageは2月25日(現地時間)、家族の写真で顔だけを動かせるサービス「Deep Nostalgia」の提供を開始した。同サービスのアカウントを持つユーザーなら誰でも数枚の写真を試せるが、サブスクリプションユーザーは無制限に使える。

 これはD-IDのAIによる顔処理技術「Live Portrait」を駆使したもので、白黒でもカラー写真でも、AI技術により、動画に合わせて写真の顔を動かせる(いわゆるディープフェイク)。Live Portrait自体はBtoBサービスであるため、誰でも試せるという意味でDeep Nostalgiaの意義は大きい。

 本来、この技術の適用には高解像度写真を用いる必要があったのだが、MyHeritageを使うユーザーのほとんどは、古くて小さい低解像度写真しか所持していない可能性があった。そこでMyHeritageでは自社が提供している「Photo Enhancer」と組み合わせ、高解像度/先鋭化した後に処理している。

 なお、写真内に複数の顔がある場合でも同時に動かせるのは1つまで。また、悪用を防ぐためか、動画内には加工済みであることを示すエンボスのアイコンが付加される。