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「Diablo II」のゲームプレイ動画をAIで4Kに拡大するとどうなる?

 AIを使ってさまざまなレトロゲームのビデオを4KにアップスケールしてYouTubeに投稿している“Michael ReznoR”氏は4日、かのアクションRPG「Diablo II」のプレイ動画をAIで4K/60fpsにアップスケールしたものを投稿した。

 筆者が説明するより実際の動画を観ていただいたほうが早いが、キャラクタや敵、草木や岩などが圧倒的なディテールでヌルヌル動いており、20年前のゲームとは思えないクオリティとなっている。

 この動画は、AIがリアルタイムでゲームをアップスケールしたものではなく、ゲームプレイを録画してその動画をアップスケールしたものだが、オリジナルのDiablo IIは最大でも800×600ドット(アスペクト比4:3)の解像度までしかサポートしていないため、Modを用いる必要がある。

 そもそもDiablo II本体が古いバージョンの「1.13c」でないとこれらのModが正常動作しないのだが、それを用いたうえで、Glide3-to-OpenGL-Wrapper(Voodoo専用描画APIをOpenGLに変換)を挟んで、PlugY 11.02、BH 1.9.9、Slash Diablo、D2MultiRes for 1.13cといったModを入れ、1,068×600ドット(16:9)でのプレイを実現させている。

 一方でDiablo IIはCreativeのEAXで3Dサラウンドを実現しているが、それもこのビデオでは有効にされており、Head Related Transfer Function(HRTF)による立体感のある効果音が実現されている。動画の鑑賞にはヘッドフォンを推奨している。

 同氏はこの動画の制作に合計11時間要したと言い、少なくても21種類のツール(プログラム、スクリプト、プラグイン、Mods)を利用し、53,121ファイルを生成、400GBほどディスクを消費した。