やじうまPC Watch
Broadcom、11兆円でQualcommの買収を検討か。Bloomberg報道
2017年11月6日 12:59
Bloomberg誌は4日、Broadcomの最高経営責任者(CEO)であるHock E. Tan氏が、Qualcomm買収の入札を検討していると報じた。
BroadcomとQualcommは、ともにモデムなど無線接続チップ市場の大手メーカー。買収に成功すれば、BroadcomはIntel、Samsungに次ぐ3番手の半導体メーカーとなり、スマートフォン向け半導体では業界最大手となる。
同誌によると、これは匿名希望の関係者から得られた情報で、現金および株式による支払いで、1株あたり約70ドルでの買収案が数日以内に提示される見込み。
実現すれば、およそ1千億ドル(約11.5兆円)規模となり、2015年のDellによるEMC買収時の670億ドル(約7.7兆円)を超えて、IT業界史上最大規模の買収となる。
同誌では、Qualcommは現在、同社の大手顧客でもあるAppleとの間で法的闘争を繰り広げており、収益面で今後を不安視されるなど、弱っている状態にあると指摘している。
なお、両社はいずれも本件についてのコメントを拒否している。
同誌が本件を報じたことを受け、ニューヨーク株式市場でQualcommの株価は19％高を記録。終値は61.81ドルで、これに基づく時価総額は910億ドル。Broadcomの終値は5.5%高で、時価総額は約1,120億ドルとなった。