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SFL 2025 F Division第3節もオフライン開催!ZETA DIVISION GeeklyとREJECTが敗れる激動の1日

本日のF DivisionのマッチングはMATCH1がDetonatioN FocusMe vs ZETA DIVISION Geekly、MATCH2がFUKUSHIMA IBUSHIGIN vs 広島TEAM iXA、MATCH3がVARREL vs REJECTの3試合

 9月23日、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025(以下、SFL2025)」のF Division 第3節が行なわれた。第3節から第5節までは、初戦のMATCH1のみ、中野にあるゲーミングスペース「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」に対戦チームの選手たち8名が全員集結し、オフラインで対戦を行なう「本節オフラインイベント」も並行して行なわれる。

 会場には観客も動員され、リーグ本節における選手たちのオフラインでの対戦が観戦できる。チケット価格は税込2,000円だが、抽選販売となっており、当選者にのみメールで連絡があり、来場できる仕組み。総座席数は約50前後としている。

 本稿ではSFL 2025 F Division第3節の全試合の模様をダイジェストで簡単に紹介するほか、MATCH1のオフライン会場の模様をレポートするとともに、リーグ本節のオフライン会場での試合の感触などについて選手たちに聞いたインタビューの内容なども紹介する。

 なおMATCH2/3については、これまでと同様にそれぞれのMVP選手へのオンラインでのインタビューを行なった内容についても紹介していきたい。なお、以下の記事内では選手の敬称は略して記載している。

 SFL 2025全試合はYouTubeにてライブ配信を行なっているほか、アーカイブも公開されているので、試合内容の詳細などについてはこちらも確認してみてほしい。

「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」Division F 第3節 ☆☆18時40分より初心者必見!SFリーグ: ウォームアップ☆☆
オンラインでの実況はふり~だ氏、解説はハメコ。氏が行なった
今回もオフライン会場でのMCはNOモーションの2人だ

DetonatioN FocusMeが40-0でZETA DIVISION Geeklyに完封!

 MATCH1は、ホームがZETA DIVISION Geekly、アウェイがDetonatioN FocusMeの1戦。アウェイ側のオーダーは、先鋒が板橋ザンギエフのザンギエフ、中堅が竹内ジョンのジェイミー、大将がGO1のキャミィ、リザーブはナウマンの舞。対するホーム側、ZETA DIVISION Geeklyは、先鋒がひかるのA.K.I.、中堅はひぐちのガイル、大将はももちのエド、リザーブは翔だが、今回は欠場となっている。

 当初はオフラインのため、欠場なのかと思っていたが、ZETA DIVISIONのXの投稿によると、翔の容体が悪化、とのことで今後の参戦含めた動向と、何よりも翔自身の体調が気になるところだ

 先鋒戦はひかるのA.K.I.と板橋ザンギエフのザンギエフによる1戦。オフラインの環境の中で1セット目は順当に勝ちを取ったひかるのA.K.I.だったが、2セット目から板橋ザンギエフの反撃が開始し、2セット目を取り返す。1-1で迎えた3セット目もラウンドを取られながら、そこから逆転劇を決めて、板橋ザンギエフが見事2-1でひかるのA.K.I.を撃破!DetonatioN FocusMeが10-0で先制する流れとなった。

先鋒戦のひかるのA.K.I.と板橋ザンギエフのザンギエフの1戦。ギリギリの接戦を板橋ザンギエフが読み勝ち、2-1で板橋ザンギエフが勝利した

 中堅戦はひぐちのガイルと竹内ジョンのジェイミーの1戦だが、ここは竹内ジョンのジェイミーが1セット取られて追い込まれてからの反撃で1-1に取り返す。前述の通り本日は翔が欠場しており、ZETA DIVISION Geeklyにはリザーブが存在しない。そのため、もし先鋒、中堅でZETA DIVISION Geeklyが負けてしまうと、延長戦を待たずしてDetonatioN FocusMeの勝利が確定してしまうため、ここではひぐちが大事を取ってインターバルを取る緊迫した展開を迎える。ところがインターバル明けも竹内ジョンのジェイミーの勢いが止まらず、そのまま2-1で逆転勝利を決め、DetonatioN FocusMeが20-0とリードを広げるとともに、本日の勝利も確定する事となった。

中堅戦はひぐちのガイルと竹内ジョンのジェイミーの1戦。ひぐちはプレッシャーもあってか竹内ジョンのジェイミーが2-1の逆転勝利を見せる驚愕の展開となった

 大将戦はももちのエドとGO1のキャミィの1戦。2セット終わって1-1のところで、GO1がキャラクターを春麗に変更して、激闘が再開。3セット目もももちのエドの勢いが止まらない状況で今度はDetonatioN FocusMeがインターバル。ここからGO1の春麗の動きがよくなり、フルセットフルラウンドまでもつれ込む激闘となったが、最後はギリギリでGO1が勝利を決めて見事に勝利!DetonatioN FocusMeが、ZETA DIVISION Geeklyを相手に40-0の完封勝利を決めた。

大将戦はももちのエドとGO1のキャミィの1戦。1敗後は春麗にキャラクターを変更して、フルカウントまでもつれ込むギリギリの接戦をGO1が乗り切って3-2で勝利!
DetonatioN FocusMeがZETA DIVISION Geekly相手に40-0の完封勝利!今節のF Divisionでは初の完封勝利となる

 MATCH1の試合はオフラインの会場で行なわれた。試合開始前の会場には来場者たち向けのMCとしてNOモーションの2人が登壇し、観戦の場を盛り上げるための前説はいつも通りだが、新たに両チームの選手が会場に入ってくる時に会場限定の入場の声掛けなどを行なうようになった。また、配信前には会場でもリーダーからの意気込みを語ってもらうシーンが追加され、ファンたちは大喜びだ。

 選手たちの座席レイアウトも改良されており、実際に試合する選手のみの席と後ろの応援席と、より選手マターの並び順になっており、回を追うごとに選手にとっても観客にとっても過ごしやすい空間にアップデートされていっているのが感じられた。

選手たちの座席レイアウトは試合を行なう選手用のテーブルのみが突き出し、応援席は4人分を後ろに確保する配置となった

 今回も座席は満員御礼。MATCH1終了後は恒例となったファンサービスも行なわれたが、選手たちは前回よりも比較的早いタイミングで帰路につくことができたようだ。MATCH2以降のパブリックビューイングも、多くの観客が残って試合を鑑賞しており、配信映像のコメントにも拍手があるなど、穏やかな雰囲気が感じられる。また、NOモーションの2人も一緒に試合を観戦しながら、オーダーの予測をしたり、ちょっとしたコメントで観客を笑わせるなど、こういったイベントには適任のMCだと感じられた。

会場を訪れたファンに向けて意気込みを語るももち
竹内ジョンの試合前インタビューで行なわれた一発芸に対抗しようとするひぐちだが、会場からはそのコメントだけでも笑いが飛び交っていた
試合に勝利し、思わずカズダンスを決める竹内ジョン。こういった派手なリアクションはオフラインイベントならではの光景と言える

 試合終了後は、両チームのメンバーたちから簡単に話を聞くことができた。オフラインの対決にて惜しくも敗れてしまったZETA DIVISION Geeklyのメンバーたちだが、オフライン環境での試合の感触について尋ねると、ひぐちは、チーム戦で負けられないという中で、個人戦とは違うプレッシャーを結構感じてしまったという。一方でそれはすごい楽しさもあるので、結果としては負けてしまったが、すごい心が上下するようなイベントになると感じられたので、次があればまたリベンジしたいとした。

 ももちは、観客が入ってファンの方たちの前で試合できるのはすごい楽しかったと率直なコメント。また、自身が過去のSFLでやっていなかった取り組みとして、ZETA DIVISION Geeklyになってからはチームのメンバーたちを同じ場所に集めてオフラインで参加したりしていたので、そういう意味ではいつも通りのプレイができたとしており、顔を合わせながらの参加は密な連携とか取れるメリットもあり、そういうオフラインでの練習も含めて普段からやることでリラックスして楽しめたと語った。

 ひかるは、オフラインにメンバーたちと一緒にプレイするのはいつもやっているが、相手チームの声が聞こえるという環境はいつものオフラインと違って新しい体験だったという。相手チームのしゃべる声まで聞こえるので、こちらもちょっと小さい声で話したほうがいいか、など対応できていない部分が結構あったとした。また、相手チームの応援の声といったオフラインならではの勢いに押されてしまった面もあったなど、反省点について語るとともに、次はもっと声が出せるようにがんばりたいとした。

 今回のオーダーについて伺うと、ももちは3人で4人を担当するオーダーになっていた事を教えてくれた。また、相手のリザーブ次第でこちらも流動的に変動する形で用意していたので、オーダー的にはそんなに予想外ではなかったという。

惜しくも敗れてしまったZETA DIVISION Geeklyの3人

 また、聞きにくい話でもあったが、翔不在がチームにもたらす影響という点を尋ねたところ、ももちは、翔の件に限らず、どの試合も言い訳をするといくらでもみんな言えちゃうし、個人でちょっと足りないと感じていても、チームメイトはいい試合だったと褒めてくれるし、しょうがないと声をかけてくれる面もあるが、やはりもっとできたという反省を思いながらやっていきたい気持ちを語り、今日の試合についてはもう完敗だったので、次では勝てるようにがんばると思いを語ってインタビューを締めくくった。

翔欠場の中、ヤマグチも現場に応援にきていた
試合後のファンサービスは行列ができるほどの盛り上がりを見せていた

 続いて、勝利したDetonatioN FocusMeのメンバー全員からも話を聞くことができた。オフライン開催の感想について聞くと、リーダーの板橋ザンギエフは観戦する人たちのレベルが高く、みんな試合中はわきまえるなど、ゲームのことも試合中の選手たちのこともすごく考えて応援してくれているのが本当にありがたいと観戦に来たファンたちに向けて感謝の言葉を発した。会場の雰囲気は実際に選手たちのプレイにも影響があるので、ファンたちのおかげでいいプレイができたし、みんなで盛り上がれたのがよかったとした。

 GO1はたくさんの方に来ていただいて、DetonatioN FocusMeの応援だけでなく、ZETA DIVISION Geeklyの応援も含めて観客の人たちもすごい盛り上がってくれて、あとは観客同士の盛り上がりみたいなものもあったりで、そういうのも耳に入ってきて僕はすごい力にもなりましたし、すごい楽しい気分でできたので、こういう機会があるのはうれしいとコメントした。

MATCH1のMVPはGO1が選ばれた

 本日リザーブだったナウマンは、普段の試合は家で1人でオンラインにつなげてやっているので、もちろん、オンライン配信をたくさんの人に見てもらって、応援されながらやれてるのは分かっているが、実感という意味ではやはり今日が1番それを体感できたという。

 竹内ジョンはオフライン会場で応援してくれる人がめちゃくちゃいて、その中で一発芸をやらせてもらったとし、試合前のインタビューで行なった一発芸について触れた。配信の時にもやってみたところ、配信のチャット欄を確認したら賛否両論だったため、今後どうするか悩んでいたが、オフラインでやってみたらみんなちゃんと盛り上がってくれたことですごい自信がついたとし、その違いを感じられたとした。

 ここで竹内ジョンに今回2度目となった一発芸について聞くと、実は緊張をほぐすために考えたのが試合前の一発芸だったという。これを試合前のルーティーンにしていくことで、緊張せずにプレイするようにしたいとしており、今後も竹内ジョンの一発芸が楽しめそうだ。ただし2節でいきなり一発芸をやらなかった点についてチームメイトからツッコミが入るなど、チームメンバーたちの仲の良さも感じられた。なお、一発芸のストックはあと1つだけとのことで、今後も練習をしつつ、レパートリーを増やしたいとした。

 本日のオーダーについて伺うと、板橋ザンギエフからはめちゃくちゃ考えたというコメント。スト6も3年目になって多キャラを使うプレーヤーが増えており、それにより組み合わせのバリエーションが倍々で増えており、そんな中でチームメンバー全員で検討してそれが実ったとし、考え抜いてよかったとした。

 先鋒戦でザンギエフが巻き返した点について聞かれると、試合内容について覚えていないとしつつ、ひかるのA.K.I.の動きが当初の想定とは異なっていたこともあり、そこをうまく補正できたと語った。

 また、竹内ジョンが勝利後にオフライン会場で見せたカズダンスについて聞くと、実はその場の勢いで出たものだとコメント。チームメンバーからは年齢的にカズダンスを知らないのでは、と振られると、父親がサッカーファンだったため、知っていたと教えてくれた。

 次節への意気込みについて、板橋ザンギエフは第3節が終わってSFLも中盤戦を迎えるところなので、今回の勝利で手にしたものは多分ポイント以上に大きい物があると思っているとコメント。この勢いで加速し続けて、勝ち上がっていきたいとした。

オフラインイベントの会場で見事40-0を達成して勝利したDetonatioN FocusMeのメンバーたち
会場にはDetonatioN FocusMeからエド対策とA.K.I.対策のスパーリングパートナーとして呼ばれていた、Good 8 Squadのさはら(@sahara7h)とプロを目指すA.K.I.使いのプレーヤー、みりあ(@miLiq_vl)の姿もあった

MATCH2も!? 広島TEAM iXAがFUKUSHIMA IBUSHIGIN相手に40-0の完封勝利!

 MATCH2は、ホームが広島TEAM iXA、アウェイがFUKUSHIMA IBUSHIGINの1戦。アウェイ側のオーダーは先鋒がジョニィのマリーザ、中堅は2BASAのジュリ、大将は鶏めしのダルシム、リザーブはヤナイのベガとなった。対する広島TEAM iXAは先鋒があでりいのエド、中堅はひびきのリリー、大将はACQUAのブランカ、リザーブはあきらとなった。

 先鋒戦はあでりいのエドの動きがよく、ジョニィのマリーザを2-0で完封し、広島TEAM iXAが10-0で先制。

先鋒戦はあでりいのエドとジョニィのマリーザの1戦だが、ここはあでりいが冷静に対処して2-0の完封勝利

 続く中堅戦、ひびきのリリーと2BASAのジュリの1戦は、2BASAが1セット目を取り、調子よく攻めるも、ひびきのリリーが粘りを見せ2-1の逆転勝利。広島TEAM iXAが20-0でFUKUSHIMA IBUSHIGINを引き離す展開となった。

中堅戦はひびきのリリーと2BASAのジュリの1戦。ひびきのリリーが読み合いで上回り2-1で勝利

 大将戦はここまで無敗を突き進む鶏めしのダルシムとACQUAのブランカの1戦。一般的にはダルシムとブランカでは、キャラクター相性はブランカのほうが有利だが、一方で鶏めしのダルシムについては、過去2戦とも不利対面を克服してきた経緯もあり注目の1戦だったが、試合が開始すると、ACQUAのブランカが試合の主導権を握る展開が多く、1セットかろうじて取った鶏めしのダルシムだったが、反撃はそこまで、ACQUAのブランカが3-1で勝利し、広島TEAM iXAも40-0でFUKUSHIMA IBUSHIGINを完封して勝利する結果となり、なんとMATCH1に続いて2試合連続の完封試合が続く展開となった。

大将戦はACQUAのブランカと鶏めしのダルシムの1戦。鶏めしはキャミィが来ると睨んでいたようで、試合前のインタビューにおいては、ACQUAに「人の心はないんか?」とぼやくほど。試合はACQUAのブランカが3-1で勝利
試合は広島TEAM iXAが40-0でFUKUSHIMA IBUSHIGINに勝利した

 MATCH2のMVPは、広島TEAM iXAのACQUAとなった。ACQUA自身は初戦を先鋒で出て敗れていたので、今回が初勝利となる。大将戦で見事に初勝利を飾った感想を聞かれると、一言でいうとめちゃくちゃ安心しましたとコメント。早い段階で鶏めしは任せろと自分から志願してオーダーは早めに決まっていたが、任せろと言ってしまった手前、勝たねばならないプレッシャーがあったのに加えて、鶏めしが大将で出たのを見て、さらなる緊張とプレッシャーがあったが、勝利できてよかったと安堵した。

 チームのオーダーについて可能な範囲で伺うと、前述の通り、ACQUAが鶏めしに挑むことは早くから決めていて、後は向こうのオーダーに合わせて誰が誰に行くかは早い段階から決まっていたという。一方で向こうのオーダー次第で当てる相手を変える考えもあったとしており、策士のACQUAらしくいろいろと戦略があったようだ。

 ここまで無敗の鶏めしのダルシムは、本来キャラクター相性で見ればブランカ有利の組み合わせだと思うが、実際に対戦した感触について尋ねると、ACQUAの想定を越えた動きはなく落ち着いて対応できたという。ただし、ズームパンチの撃ち方のリズムが読めない部分があって、それが原因で苦戦した面もあったとした。

 広島TEAM iXAは、次回がオフライン環境での対戦になるが、オフライン対戦についての自信はどうかを聞くと、まだ現状は分からないが、VARRELが相手ならいい勝負になりそうだとコメント。その後、総力戦ですねと呟いたコメントも印象的だった。

 最後に次節への意気込みについて尋ねると、3節目のほかのチームの結果次第で上位が狙えるところにきたので、次節はVARRELとのオフライン、有観客での対戦なので独特の緊張感があると思うが、ファンのみなさんの前で試合できるのはうれしいので、いい試合を見せていきたいとしてインタビューを締めくくった。

MATCH2のMVPは広島TEAM iXAのACQUA

LeSharのテリーが踏ん張るも9月のマゴが光り輝き、VARRELがREJECTを撃破!

 MATCH3は、ホームがREJECT、アウェイがVARRELの1戦。アウェイ側のオーダーは、先鋒が水派のキャミィ、中堅はtsの豪鬼、大将はYHC-餅のダルシム、リザーブはマゴのジュリとなった。対するREJECTは、先鋒がときどのケン、中堅はふ~どのエド、大将はLeSharのテリー、リザーブはウメハラの豪鬼。

 先鋒戦はときどのケンと水派のキャミィの1戦で、ここは水派の読みが上回り、2-0でときどを完封。VARRELがREJECT相手に10-0で先制する展開となった。

先鋒戦はときどのケンと水派のキャミィの1戦。水派のキャミィが好調で2-0の完封勝利

 続く中堅戦、ふ~どのエドとtsの豪鬼の1戦はギリギリの接戦をtsの豪鬼が2-1で勝利し、VARRELが20-0となり、REJECTを突き放す展開となった。

中堅戦はふ~どのエドとtsの豪鬼の1戦だが、ここはtsの豪鬼のエド対策が刺さり、2-1で勝利

 大将戦はLeSharのテリーとYHC-餅のダルシムの1戦となった。本日のMATCH1/2はいずれも40-0で片方のチームが勝利する波乱万丈の展開だったこともあり、VARRELが大将戦で勝利して40-0を取るのではという空気が流れる。一方で大将戦でREJECTが勝利すれば延長戦が発生し、ここまで出場のなかったウメハラと9月に調子のいいマゴの対決が見られる可能性もあるなど、どちらに転んでも盛り上がる展開だ。

大将戦はLeSharのテリーとYHC-餅のダルシムの1戦だが、SFL2025では初となるテリーの登場だが、元来不利対面のテリーとダルシムのマッチアップを順当にLeSharが3-0勝利。チームには貴重な20ポイントを取り返した

 ここはキャラの有利に加えてLeSharの読みも冴えており、LeSharのテリーが3-0とYHC-餅のダルシム相手に圧勝の展開を見せて、大将戦を制した。この大将戦勝利により、REJECTが20-20でVARRELに追いつき、延長戦が発生する展開となった。

 そして迎えたウメハラの豪鬼とマゴのジュリの延長戦。双方とも熟練のプレーヤーということもあり、緊迫した試合の流れの中、マゴのジュリが粘りを見せて、ウメハラの豪鬼を2-1のギリギリで撃破。VARRELが30-20で勝利した。

延長戦はウメハラの豪鬼とマゴのジュリによるベテラン対決。緊張感のある2先のバトルはマゴのジュリがギリギリの2-1で勝利し、チームを勝利に導いた

 MATCH3のMVPにはVARRELのtsが選ばれた。ふ~どのエドを倒して自身の成績として2勝目を飾り、MVPとなった点についての感想を尋ねると、tsはアウェイということで厳しい戦いになると予想していたが、ふ~どのエドに勝ててめちゃくちゃうれしい、次戦につながる1戦になったとコメント。

 本日のチームオーダーについて伺うと、配信でマゴが語っていた話にも絡むが、勝率の高いメンバーで並びを考えて編成した結果だとした。この「勝率の高い」については、REJECTというチームはエドが2枚いるということで、対エド戦の勝率が高いメンバーの3人が出たという。

 この話の流れだと、YHC-餅のダルシムがテリーとマッチングする可能性は想定していたのかが気になるところだが、現状リーグで使われるキャラクターも多いので、LeSharがエド以外のキャラクターであってもYHC-餅に対してLeSharが出てくれれば釣れたことになるので、作戦としては成功だったと語ってくれた。

 次回はオフライン、有観客での対戦だが、オフライン対戦について自信のほどについて聞くと、オフラインでどうなるかは分からないが、今日チームが勝てたことで自分のプレイに自信のある状態で挑めるとし、次節への自信を覗かせた。

 最後に次節への意気込みとファンへの一言としては、広島TEAM iXA相手に連戦でアウェイという厳しい戦いになるが、チーム戦で30点取れた自信もあるので、次回も30点、40点と点を取りに行けたらと思うと強気のコメントでインタビューを締めくくった。

MVPはVARRELのts!
延長戦を制したVARRELが30-20で強豪REJECTをアウェイで粉砕する事態となった

オフラインイベントが波乱を呼ぶ?次回S Division第4節は9月30日!

 以上、SFL 2025、F Divisionの第3節の試合の模様を紹介するとともに、MATCH1のオフラインイベントの様子や選手たちの声、MATCH2/3のMVPインタビューの様子を紹介した。なお、冒頭でも触れたが、試合内容の詳細や配信でのインタビュー内容については、YouTubeのアーカイブをぜひチェックしてみてほしい。

 これは実際にオフラインで観戦していての感想だが、今回はオフライン環境での対戦がDetonatioN FocusMeに味方した印象を受けた。板橋ザンギエフも竹内ジョンも試合の序盤はやや苦しい状況からのスタートとなったが、いずれも土壇場で力を発揮しての逆転勝利を決める展開は、会場の応援の声に呼応したと感じられた。

 前回行なわれたオフラインイベントでの名古屋NTPOJAもそうだが、チームとしての総合力の差が縮まりつつある状況下においては、会場の応援などを自身の思い切りの良さなどに変換できるタイプのチームがより勝率が高められるのかもしれない。そのため、今後のオフラインイベントでも、有観客のオフライン対戦で力を発揮しやすい選手やチームの活躍が目立つ可能性は高いだろう。

 第3節を終えて、F Divisionは上位が入れ替わり、本日40-0で勝利してポイントを大きく伸ばした広島TEAM iXAが4位から一気にトップに躍り出た。また、DetonatioN FocusMeは6位から4位にポイントを伸ばす展開に。REJECTは負けはしたが2位に留まり、逆にVARRELは勝利したにも関わらず、広島TEAM iXAの伸びの影響で3位に順位を落とす珍事となった。

 中盤戦がスタートなる残る7節の中、このチーム位置がどう入れ替わっていくのか、今後の展開にも注目していきたい。

本日の結果。ここまでF Divisionでは一度もなかった40-0が2試合連続で続く波乱の展開となった
3節終了の段階の順位。前回まで1位だったREJECTは2位、4位だった広島TEAM iXAが一気にトップ、VARRELは勝利したにも関わらず、前回の2位から3位に落ちてしまった
次回、S Divisionの第4節は9/30に行なわれる
開場前の物販ブース。今回はDetonatioN FocusMeがブースを出していた
DetonatioN FocusMeのチームもファンサービスで盛り上がる
板橋ザンギエフが勝利した瞬間の一コマ
DetonatioN FocusMeのインターバル中の様子。選手たちが集まって相談できる環境はやはり強さにつながるか
GO1が勝利した瞬間の一コマ。チームメイトと喜びを分かち合える環境は盛り上がる
オフラインイベントの看板