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ホロライブ、VTuberの生成AIイラスト対応への質問に回答

 ホロライブを運営するカバーは、6月26日に行なわれた株主総会における質疑応答の内容を公開した。その中で、生成AIに対する現状の立場を説明した。

 株主総会では、「イラストAIを使ったファンアートに関して、御社から所属タレントに対し配信で用いないよう指導しているようであるが、各タレントにその判別を任せているために、技術的に不正確な案内や、手描きのファンアートをAI製と誤認し周知したことによるファンアート作者への風評被害の発生など各種トラブルが発生している。競合他社のように事務所としてAI製ファンアートへの対応を一本化するべきではないか」という生成AIの扱いに関する質問が挙がった。

 これに対しカバーは「AIの活用という観点においては、AIに対する理解を深めながら動向を注視し、慎重に検討を進めております。また、生成AIの活用と悪用は分けて考えるおり(原文ママ)、違法なものについては法的措置も含めて対応する方針です」と回答。

 また、「昨今、生成 AI イラストの蔓延により所属タレントの活動が妨げられる事案が見られます。それらの対応に追われることで個々の負担が増している状況ですが、注意喚起やガイドラインの制定等、社として一律の対応(策)の実施は検討しているでしょうか」という質問に対してもほぼ同様に回答した。

 これまでの、同社や所属タレントの活動を妨げる悪質な行為に対しては法的措置を取るという姿勢を改めて明言した形になる。

 ホロライブは生成AIを用いて出力されたイラストの使用に慎重な立場を取っており、所属タレントからもAIイラストについて、ファンアートタグの不使用やAI生成イラストである旨の明記などを呼び掛けている。