イベントレポート

AMD、VRAM倍増でクロックも上がった「Radeon RX 7600 XT」

新たに加わったRadeon RX 7600 XT

 米AMDは、ビデオメモリ(VRAM)を16GBに増量し、コアクロックを向上させたミドルレンジビデオカード「Radeon RX 7600 XT」を発表した。米国では1月24日発売予定で、推奨小売価格は329ドル。

 既存のRadeon RX 7600と共通で、CU数は32基、SP数は2,048基だが、ゲームクロックは2.25GHzから2.47GHz、ブーストクロックは2.66GHzから2.76GHzとやや高速になっているほか、VRAMが8GBから16GBに倍増した。

 これにより、レイトレーシングを多用するタイトルがより快適になり、1440p解像度にも対応可能となった。さらに、メモリが倍増したことでSDXLやLlama 13BといったAIワークロードにも対応可能となった。

Radeon RX 7600との比較
レイトレーシングタイトルがより高速になり、1440p解像度もサポートに
16GBになったことでAIワークロードにも対応可能
SDXLやLlama 13Bに対応

 また、「AMD Fluid Motion Frames」を含めた「AMD HYPR-RX」技術に対応することで、競合のGeForce RTX 4060 8GBより高い性能を実現するとしている。

フレームを生成で補完するAMD Fluid Motion Framesに対応。これはAMD HYPR-RX技術に含まれる
強豪と比較して高い性能を実現

 このほか、ソフトウェア「AMD Software: Adrenaline Edition」の改善により、ビデオエンコーディング時の画質を改善。さらに、解像度を2倍に高めるアップスケーリングもサポートした。

ビデオエンコードの画質を改善
Radeon RX 7600 XTとの比較
Radeon RX 7000シリーズのラインナップ