イベントレポート

LG、第13世代Core、16型120Hz/OLEDとシームレスデザインタッチパッドを搭載したノートPCを展示

LGが展示した「gram Style」のシームレス・タッチパッド

 世界最大のデジタル関連の展示会となる「CES 23」が、1月5日~1月8日(現地時間)に米国ネバダ州ラスベガス市の会場(ラスベガスコンベンションセンター:LVCC、Venetian Expoなど)で開催される。現地時間1月3日には報道関係者向けのプレビューイベントとなる「CES Unveiled」が開催され、CESで展示される予定の各種製品が展示された。

 その中で韓国のLG(LG Electronics)は、同社の薄型・軽量ノートPC「gram」ブランドの製品を展示した。いずれもCPUにはIntelの第13世代Coreプロセッサを搭載しており、中でも「gram STYLE」という製品は16型120HzのOLEDパネルを採用しており、タッチパッドの境界がデザイン上は存在しないシームレスデザインを採用している特徴を備えている。

デザイン重視のノートPCで流行し始めているシームレス・タッチパッドを搭載した「gram Style」

LGが展示したgram Style

 LGのgramシリーズは、同容量のバッテリを備えている他社のノートPCと比較して、軽量になっているのが特徴になっており、日本でも販売されており人気を集めている。

 今回LGがCES Unveiledで展示したのは、そうしたgramシリーズの最新版になる。gram Styleはその中でもデザイン重視の製品で、ユーザーが触っていない状態だとタッチパッドの境界が分からないシームレスデザインになっていることが最大の特徴だ。こうしたシームレスなタッチパッドは、昨年(2022年)のCESに合わせてDellが発表したXPS 13 Plusで初めて採用されたデザインで大きな話題を呼んだ。

 すっきりしたデザインとなるこうしたシームレス・タッチパッドだが、使い勝手の面で弱点があり、見た目ではどこからどこまでがタッチパッドなのかが分からないということだ。実際に触ってみるとハプティックのフィードバックがあるので、それを強くしておくと触覚で分かるのだが、見た目で分からないというのはユーザーにとってみると混乱の元になっている(そのため、XPS 13 Plusでは出荷時にシールでここからここまでがタッチパッドだということが分かるようにされている)。

電源が入っている状態でタッチパッドを触ると、境界線がLEDで表示され、どこからどこまでがタッチパッドか分かるようになる

 gram Styleは、同じようにシームレス・タッチパッドを採用し、やはりハプティックによるフィードバックが採用されている点で、Dell XPS 13 Plusと共通点があるのだが、タッチパッドを触ると、左右に境界線がLEDで表示されるようになっており、見た目でどこからどこまでがタッチパッドなのかが分かりやすくなっている。タッチパッドを触っていない状態ではこのLEDは消えているため、シームレス・タッチパッドのメリットであるデザイン上の美しさと使い勝手の両立が可能になったデザインといえるだろう。

左側面にはUSB Type-Cポートが2つ
右側面にはmicroSDカードスロットとUSB端子
CPUはCore i7-1360P
ディスプレイはOLEDで、3,200×2,000ドット/120Hz

 なお、LGは1月4日(現地時間)に記者会見を予定しており、そこで詳細スペックは発表されるということで、細かなスペックは明らかにならなかったが、製品の説明書きを読む限りは、CPUは第13世代Core(実機で確認したところCore i7-1360Pが搭載されていた)、16GBメモリというスペックで、16型120HzのOLEDディスプレイ(3,200×2,000ドット)のディスプレイを採用していることなどが特徴となる。

gram 2-in-1
gram Pro

 なお、ほかにも、2-in-1型の「gram 2-in-1」、可変リフレッシュレート(30Hz~144Hz)のIPSディスプレイを採用して、第13世代Core+NVIDIA GeForce RTX 3050というスペックの「gram Pro」なども展示されている。前述の通りこうした製品の詳細は、現地時間明日行なわれるLGの記者会見で明らかになることになりそうだ。