イベントレポート
IN WIN、「蛹」をモチーフとし3Dプリンタで造形した外装を備える大型PCケースを発表
2019年6月1日 11:08
例年、COMPUTEX開催に合わせて独特なスタイルのPCケースを発表しているIN WIN。今年、2019年のCOMPUTEXでも、新たな製品を発表した。「Yong」という名前のそのPCケースは、フルタワータイプのフレームを、楕円形の網目状をした独特な形状の外装で包み込んだ、これまでにない形のPCケースとなっている。Yongとは蝶の蛹を意味するそうで、蛹をモチーフにしているPCケースなのだという。
この外装部分は、3Dプリンタを利用して造形されている。そのため、外装部分はそれほど重くない。過去のCOMPUTEX発表されてきたものは、多くがアルミフレームを採用し重量もかなり重かったが、こちらはPCパーツを装着する内部フレームこそアルミニウム製だが、外装は樹脂製となり、比較的軽いとのこと。
また、外装のデザインはさまざまなパターンを用意し、Webサイトでデザインやカラーをカスタマイズできるようにするという。本体色は赤、白、黄、黒、紫の5色を用意する。
ケースとしての仕様は、対応マザーボードはExtended ATX/ATX/Micro ATXで、最大340mm長のビデオカードに対応。ドライブベイは2.5/3.5インチシャドウベイ×2。フロントコネクタはUSB 3.1 Gen2 USB Typ-C×1とUSB 3.0×2、オーディオジャックを用意。外装部は上下に分離する構造となっており、パーツメンテナンスも簡単に行えるとのことだ。
Yongは、2019年第3または第4四半期の発売を予定しており、北米での価格は4,000ドルほどを予定。限定生産となり、外装には1台ずつ異なるシリルナンバーが付けられるという。
もう1つ展示していた特徴的なPCケースが「Alice」だ。ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」をモチーフにしたPCケースとのことだが、ABS製フレームを採用するとともに、外装に布を採用し、自由に“着せ替え”が可能という点が大きな特徴となっている。
展示されていたものでは、鮮やかなブルーで染め上げたものや、IN WINのロゴをあしらったもの、日本をイメージして花を染め抜いたものなどを用意していた。また、内部に照明を設置すれば、布を通してほのかに輝き、これまでのPCケースにはない雰囲気も実現可能だ。
PCパーツは、内部のアルミニウム製のフレームに装着するが、マザーボードの背面I/Oパネルが上部に来る向きに設置する構造となっている。対応するマザーボードはATX/Micro ATX/Mini-ITXで、320mm長のビデオカードに対応。ドライブベイは3.5インチシャドウ×1と2.5インチシャドウ×3。120mmファンを合計4基搭載でき、360mmラジエータも設置可能だ。
こちらも2019年第3または第4四半期の発売を予定しており、価格は未定だ。