イベントレポート

NVIDIA、レイトレをメインストリーム市場にもたらす「GeForce RTX 2060」

~レイトレーシング性能は2080 Tiのちょうど半分で価格は半分以下

トレードマークになった革ジャンを着てGeForce RTX 2060を紹介するNVIDIA CEO ジェンスン・フアン氏

 NVIDIAは月8日(米国時間)よりアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス市で開幕するCESに先立って記者会見を行ない、レイトレーシング処理を実現するGPU「GeForce RTX 20シリーズ」の最廉価版製品として「GeForce RTX 2060」を発表した。

 NVIDIAの発表によれば、Turingアーキテクチャを採用したGeForce RTX 2060は、CUDAコアが1,920基、RTX-OPSが37T、レイトレーシング時の演算性能が5Giga Rays/sと、ハイエンドモデルになるGeForce RTX 2080 Tiのちょうど半分程度の規模になっている。

リアルタイムレイトレーシングを普及価格帯にもたらすGeForce RTX 2060

 フアンCEOは、記者会見の前半1時間を、レイトレーシング技術の振り返りにあて、後半1時間は新製品の紹介を行なった。記者会見の中盤頃に「ここに新しいGPUを発表する、その名前はGeForce RTX 2060だ。52TFLOPSのTensor演算性能、5Giga Ray/s、6GBのフレームバッファを持ち、GDDR6を採用している」と述べ、その実際のカードを公開した。

GeForce RTX 2060の発表

 GeForce RTX 2060、なかでもGeForce RTX 2060 Founders Editionのスペックは以下のようになっている。

【表1】GeForce RTX 20シリーズのスペック(NVIDIAのWebサイトより筆者作成)
GeForce RTX 2080 Ti Founders EditionGeForce RTX 2080 TiGeForce RTX 2080 Founders EditionGeForce RTX 2080GeForce RTX 2070 Founders EditionGeForce RTX 2070GeForce RTX 2060 Founders Edition
CUDAコア4352435229442944230423041920
RTX-OPS78T76T60T60T45T42T37T
Giga Rays/秒101088665
ブーストクロック(MHz)1635(OC)15451800(OC)17101710(OC)16201680
ベースクロック(MHz)1350135015151515141014101365
メモリスピード14Gbps14Gbps14Gbps14Gbps14Gbps14Gbps14Gbps
標準メモリ構成11GB GDDR611GB GDDR68GB GDDR68GB GDDR68GB GDDR68GB GDDR66GB GDDR6
メモリバス幅352bit352bit256bit256bit256bit256bit192bit
メモリ帯域幅616GB/秒616GB/秒448GB/秒448GB/秒4488GB/秒4488GB/秒336GB/秒
ディスプレイ出力数4444444
NVLink対応対応対応対応
カードサイズ(幅×奥行き)115.7×266.74mm115.7×266.74mm115.7×266.74mm115.7×266.74mm112.6×228.6mm112.6×228.6mm112.6×228.6mm
2スロット2スロット2スロット2スロット2スロット2スロット2スロット
最大GPU温度89℃89℃88℃88℃89℃89℃88℃
GCP(Graphics Card Power)260W260W225W215W185W175W160W
奨励電力650W650W650W650W550W550W500W
補助電源ピン8ピン+8ピン8ピン+8ピン8ピン+6ピン8ピン+6ピン8ピン8ピン8ピン

 GeForce RTX 2060は1,920基のCUDAコアを備えており、RTX-OPSは37T、5Giga Rays/秒の性能を実現している。このレイトレーシング時の演算性能は、最上位モデルのGeForce RTX 2080 Tiの半分となっている。メモリは6GBのGDDR6になっており、メモリバス幅は192bitで336GB/sのメモリ帯域幅を実現している。

 カードのサイズはほかのGeForce RTX 20シリーズと同じく2スロットを消費するタイプになっており、GCP(Graphics Card Power)は160Wになっており、補助電源ピンは8ピンが1つとなっている。

RTXを有効にするとリアルタイムレイトレーシングの高品質を楽しみながら1440pの解像度でゲームをプレイできる

 フアン氏は「GeForce RTX 2060で、RTX(NVIDIAのリアルタイムレイトレーシングを実現するAPI)を有効にしても、性能が低下することなくゲームをプレイできる」とアピールし、RTXに対応しているBattlefield Vを利用してデモを行なった。

 また、フアン氏はGeForce RTX 2060が、NVIDIAの前世代でいうとGeForce GTX 1070を上回ると述べ、次世代のハイエンドゲームでも十分にプレイできる性能があるとアピールした。

GeForce GTX 1070を上回る性能

発表された349ドルはGeForce RTX 2060 Founders Editionの価格

価格は349ドル(税別、1ドル=110円換算で38,390円)

 そして、フアン氏はその価格に言及し、「GeForce RTX 2060は349ドル(税別、1ドル=110円換算で38,390円)で1月15日から販売する」と述べると、会場からは大きな拍手が起きた。なお、この349ドルという価格は、GeForce RTX 2060 Founders Editionの価格で、米国ではNVIDIAのWebサイトなどを通じて1月15日以降に販売される計画だ。

1月15日より販売が開始される

 フアン氏によればGeForce RTX 2060はそうしたNVIDIA自身の流通経路やNVIDIAのAICパートナー(ボードメーカー)だけでなく、Acer、ASUS、DellやLenovoといったPC OEMメーカーなどからも販売される予定となっている。

PC OEMからシステムとしても提供される予定