ASUS、狭額縁液晶で一回り小さくなった「ZenBook 13」

ZenBook 15の新旧モデル比較。手前側が新モデルで、奥側が旧モデル。底面積が違うことが一目瞭然だ

　ASUSは8月31日よりドイツ共和国ベルリン市で開催されるIFAに先立って記者発表を行ない、同社の一般消費者向けノートPCブランド「ZenBook」シリーズの最新製品を発表した。ZenBookシリーズはASUSのメインストリームの一般消費者向けノートPCで、13.3型、14型、15.6型の3つの種類のディスプレイがラインナップされている。

　今回発表されたZenBookの特徴は、狭額縁の液晶ディスプレイを採用したことで、これにより従来のZenBookシリーズに比べて底面積が小さくなり、大幅に小型化されている。

最大95%の画面占有率の狭額縁ディスプレイを採用して小さな底面積を実現

　ASUSが発表したZenBook 13/14/15は、それぞれ13.3型のディスプレイを搭載したZenBook 13(UX333FN)、14型のディスプレイを搭載したZenBook 14(UX433FN)、15.6型のディスプレイを搭載したZenBook 15(UX533FD)というクラムシェル型PCの3製品。いずれの製品もCPUにはIntelから発表されたばかりの第8世代Coreプロセッサ Uシリーズの新エディション(Whiskey Lake、別記事Whiskey LakeとAmber Lakeの正体参照)を搭載しており、従来の第8世代Coreプロセッサ(Kaby Lake Refresh)と比較して10%程度性能が向上している。

ZenBook 15(UX533FD、左)とZenBook 14(UX433FN、右)。いずれも狭額縁になっている

　今回発表されたZenBook 13/14/15の最大の特徴は、いずれのサイズの製品でも最大95%の画面占有率を実現している狭額縁ディスプレイを採用したことで、底面積が従来世代のZenBookに比べて小さくなっていることだ。

　ASUSが開催した記者説明会では、従来世代との比較が紹介されており、同じサイズのディスプレイを採用していながら圧倒的に小さな底面積になっている様子が紹介された。

　なおカメラはIR機能を搭載しており、Windows Helloを利用したログインが可能になっている。

テンキー機能がオフになっているタッチパッド

テンキー機能がオンになっているタッチパッド、左上のタッチボタンでオン/オフを切り替えることができる

　また、13.3型と14型の製品には、タッチパッド部分がテンキーになるユニークな機能が用意されている(15.6型にないのはそもそも物理的なテンキーが用意されているため)。ASUSは6月のCOMPUTEX TAIPEIでZenBook Proシリーズに、Windowsのセカンダリスクリーンやアプリを実行できるScreenPadというユニークなタッチパッドを導入したが、今回のZenBookシリーズで採用されているのはそのScreenPadとは異なり、スイッチを押すとタッチパッドにテンキーの表示が浮き上がりテンキーの入力ができるというもの。テンキーを表示した状態でも普通のタッチパッドとしても利用できる(ただしタップはできない)ので、数字の入力などでテンキーが必要な場合だけ有効にして利用可能。

　なお、現時点ではいずれの製品も価格や販売開始時期などに関しては明らかにされていない。

13.3型のZenBook 13(UX333FN)、GPUにGeForce MX 150を選択可能

ASUSのZenBook 13(UX333FN)

　13.3型のZenBook 13(UX333FN)はCPUにCore i7-8565U/Core i5-8265Uが採用されており、最大で16GBメモリ、1TBのSSDというストレージ、13.3型 フルHD(1,920×1,080ドット)の狭額縁ディスプレイを採用している。

　GPUは標準ではCPU内蔵のIntel UHD Graphics 620だが、オプションでGeForce MX150(2GB GDDR5)を選択することができる。重量は非光沢モデルが1.09kg、標準の光沢モデルで1.19kgとなっている。また、タッチパッドはオプションでテンキー機能を搭載することができる。

ZenBook 13(UX333FN)

14型のZenBook 14(UX433FN)、GPUにGeForce MX 150を選択可能

ZenBook 14(UX433FN)

　14型のZenBook 14(UX433FN)はCPUにCore i7-8565U/Core i5-8265Uが搭載されており、最大で16GBメモリ、1TBのSSDというストレージ、14型フルHD(1,920×1,080ドット)の狭額縁ディスプレイを採用している。GPUは標準ではCPU内蔵のIntel UHD Graphics 620だが、オプションでGeForce MX150(2GB GDDR5)を選択することができる。重量は非光沢モデルが1.09kg、標準の光沢モデルで1.19kgとなっている。また、タッチパッドはオプションでテンキー機能を搭載することができる。

ZenBook 14(UX433FN)

15.6型のZenBook 15(UX533FD)は、GeForce GTX 1050 Max-Qを標準搭載

　15.6型のZenBook 15(UX533FD)には、CPUにCore i7-8565U/Core i5-8265Uが採用されており、最大で16GBメモリ、1TBのSSDというストレージは13.3型、14型と同じだが、ディスプレイは15.6型4Kないしは15.6型フルHDから選べるようになっている。

　また、dGPUとしてGeForce GTX 1050 Max-Qが標準で搭載されており、2GBないしは4GBのVRAMが搭載されている。重量は非光沢モデルで1.59kg、標準の光沢モデルで1.69kgとなっている。