イベントレポート

AVerMedia、フルHD/240fpsや4K HDR/60fps録画に対応するキャプチャカード

AverMediaが展示した、4Kキャプチャ製品新モデル「Live Gamer 4K GC573」(下)と「Live Game ULTRA GC533」(上)

 AVerMedia Technologiesは、COMPUTEX TAIPEI 2018会場ブースにおいて、4K HDR/60fps録画に対応するビデオキャプチャカード新モデル「Live Gamer 4K GC573」を展示した。

 この製品は、インターフェイスにPCI Express Gen2 x4を採用する拡張カードタイプのビデオキャプチャカード。背面にHDMI 2.0対応のHDMI入力端子およびパススルー出力端子を備えており、HDMIから入力された映像を、解像度4K(3,840×2,160ドット)、HDR対応で最大60fpsのフレームレートで録画できるという。

 また、解像度を低くすればより高いフレームレートでの録画が可能となっており、2,560×1,440ドット、HDR対応で最大120fps、フルHD(1,920×1,080ドット)、HDR対応では最大240fpsでの録画に対応している。パススルー出力からは、入力映像を遅延なくで出力できるため、ゲームプレイへの支障も発生しない。

 カードは金属フレームで覆われており、上部側面にはイルミネーション機能を搭載。内部にLEDを搭載しており、アプリ上から発色や発光パターンを変更できるようになっている。録画には、AVerMedia製キャプチャ製品で利用されている「RECentral」(最新バージョンは4)を使用。録画フォーマットはH.264+AACまたはH.265+AACのMPEG4に対応。また、音声は7.1チャンネルのサラウンドサウンドの録画も可能となっており、将来は7.1チャンネルサラウンドサウンドでのライブ配信機能もサポートしたいとのことだ。この他、4K動画編集ソフトの「PowerDirector 15」も付属するが、HEVCに対応せず、HDR動画の編集にも対応しない機能限定版となる。

 搭載PCのシステム要件は、CPUがCore i5-6xxx以上、メモリが8GB(デュアルチャネル)以上、ビデオカードがGeForce GTX 1060以上となる。日本でも7月より発売を予定しており、価格は39,000円ほどになるという。

Live Gamer 4K GC573
接続インターフェイスはPCI Express Gen 2 x4
HDMI 2.0対応のHDMI入力端子およびHDMIパススルー出力端子を備え、パススルー出力からは遅延なく入力映像を出力できる
内部にはヒートシンクが見える
上部側面のAVerMediaロゴ部分はイルミネーション機能を内蔵
このようにロゴ付近がカラフルに光る
イルミネーションの発色や発光パターンはアプリ上から変更できる
録画には、AVerMedia製キャプチャ製品で利用されている「RECentral」を使用する

 また、USB接続タイプの4K録画対応キャプチャデバイス新製品「Live Game ULTRA GC533」も展示されている。こちらは、PCとUSB 3.1 Gen1で接続し、フルHD、HDRで最大60fps、SDRで最大120fpsの録画に対応。4K録画に関しては、HDRには対応しないものの、30fpsでの録画が可能。

 手のひらサイズのコンパクトボディで、側面にUSB 3.1 Gen1対応のUSB Type-Cと、HDMI 2.0対応のHDMI入力端子およびHDMIパススルー出力端子を備える。なお、HDMIパススルー端子からは、最大4K/HDRで60fpsの出力に対応しており、入力映像を遅延なくで出力できる。こちらも、4K動画編集ソフトの「PowerDirector 15」機能限定版が付属する。

 PCのシステム要件は、デスクトップPCではCPUがCore i5-6xxx以上、メモリが8GB(デュアルチャネル)以上、ビデオカードがGeForce GTX 1060以上。ノートPCではCPUがCore i7-7700HQ以上、メモリが8GB(デュアルチャネル)以上、ディスクリートGPUがGeForce GTX 1050Ti以上となる。日本での発売時期は7月で、価格は33,000円ほどを予定している。

USB接続タイプの4Kキャプチャデバイス、Live Game ULTRA GC533
手のひらに乗るコンパクトサイズだ
USBポートは、USB 3.1 Gen2準拠のUSB Type-Cを用意
HDMI 2.0対応のHDMI入力端子およびHDMIパススルー出力端子を備え、パススルー出力からは遅延なく入力映像を出力できる
USBケーブルでPCと接続し、手軽にキャプチャが行える