イベントレポート
DEEPCOOL、Ryzen Threadripperに対応した空冷CPUクーラーなど
~品質を抜本的に見直し、日本で販売を拡大
2018年6月7日 00:00
中国DEEPCOOLは、COMPUTEX TAIPEI 2018にブースを出展し、7月に投入する新製品を一斉展示した。
なかでも目玉は、Socket TR4のRyzen ThreadripperとSocket AM4のRyzenに両対応した空冷のCPUクーラー「FRYZEN」。推奨小売価格は89.99ドルだ。
ちょっとシャレを効かせすぎな感じのする製品名だが、大きなベース部を備えており、Ryzen Threadripperに対応できるのが特徴。いまのところRyzen Threadripper向けの空冷CPUクーラーはNoctuaぐらいしかないため、選択肢が増えるのはありがたい。
ヒートパイプは6本で、X字型のフレームとリング状RGB LEDつきファンが特徴。そのRGB LEDはアドレスブルで、対応マザーボードから光らせ方を細かくカスタマイズできる。
ちなみに4~5年前の同社の空冷CPUクーラーと言うと、「安いわりに見た目は良いけど、性能はやや物足りず価格なり」なものが多かった。じつは、これは同社自身も多くのユーザーからのフィードバックを得て認識していた問題で、この1~2年で開発と製造、品質管理を徹底的に見直し、高性能ヒートパイプに切り替えるなどし、新製品に関しては高い性能を実現できるようにしたと自信を見せる。
そういった意味では、FRYZENはその奇抜なデザインのみならず、性能についても期待して良さそうだ。
簡易水冷クーラー
簡易水冷クーラーとしては、少し奥まったヘッド部のRGB LEDライティングが特徴の「CASTLE 240RGB」(120mm角ファン×2)、「CASTLE 280RGB」(140mm角ファン×2)と、ロングセラーで人気を博している「CAPTAIN」シリーズの改良版「CAPTAIN 240PRO」(120mm角ファン×2)の3機種を投入する。推奨小売価格は順に109.99ドル、129.99ドル、119.99ドルだ。
いずれのモデルもRGB LEDファンが特徴なのだが、CAPTAIN 240PROには、新たに減圧機構を取り入れたのが特徴。冷却液の熱膨張などにより、内部の圧力が高まると、自動的に減圧し、液漏れのリスクを減らすとのことだ。