イベントレポート

ケーブルよ、名を名乗れ

ケーブルにその素性が明記されたHDMIケーブル

 今年はHDMI 2.1仕様の幕開けの年となる。今回のCESでも、HDMI Licensing Administrator Inc.がその仕様を改めて紹介し、8K時代に向けた取り組みを説明した。

 着々とバージョンを上げ新しい仕様に対応してきたHDMIだが、そのプラグ形状は変わることなく、ずっと同じだ。エンドユーザーから見たときに、手元のケーブルがHDMIのどのバージョンに対応しているのかを知るのが難しい。

 こうした混乱を少しでも軽減するために、HDMI Licensing Administrator Inc.では、「Premium HDMI Cable Certification Program」と呼ばれる施策を展開している。

 これは、製品パッケージにQRコードを表示し、それをスマホアプリで読み取ると、「製品がどの規格に対応したものか」、「正式に認証されたものかどうか」を確認できるというものだ。

 心配になるのはそのQRコードの模造だが、QRコードの中央にホログラムが貼り付けられていて、コピー製品が成立するのを防止しているという。

 さらにオプションながら、ケーブルそのものにケーブルの素性を明記することが推奨されているというのもHDMIの特徴だ。

 USB Type-Cケーブルが、eMarkerの実装や異なるGen対応など、見かけではどの規格に対応しているのかを見分けにくいのに比べて、こうした施策はエンドユーザーフレンドリーで、ぜひ見習ってほしいものだ。

製品パッケージのQRコードをスマホアプリで読めば製品の素性がわかる