イベントレポート

実機で見るLenovo初のSnapdragon搭載Windows 10タブレット「Miix 630」

Miix 630

 Lenovoは1月8日(現地時間)、QualcommのSoC、Snapdragon 835を搭載するWindows 10デバイス「Miix 630」を正式に発表した。製品のスペックなどは関連記事を参照いただくとして、本稿ではMiix 360の実機写真を紹介する。

 Miix 630は、見た目は非常にオーソドックスなWindowsタブレットだ。カラーはブラックで、本体は直線的かつ平面なデザインとなっており、タブレットとして王道のデザインと言える。

 また、今回試用した範囲内では、動作も十分に快適で、言われなければSnapdragon 835で動作しているとは感じなかった。非常に短時間しか試用できず、アプリの利用もほとんど試せなかったが、少なくともAtom搭載のWindowsタブレットに比べると快適に利用できるという印象だった。

 ディスプレイは、1,920×1,280ドットの12.3型液晶を採用。光沢パネルのため、映り込みはやや気になる印象だったが、表示品質は申し分ないと感じた。また、タッチ操作はもちろん、製品に添付されるスタイラスペン「Lenovo Pen」を利用したペン入力も非常に軽快だ。

 付属のキーボードカバーは、本体背面を覆う形状となっており、背面側が中央から折れ曲がり、スタンドとしても機能するようになっている。スタンドの角度は無段階に調節できるため、角度を自在に調節可能で、利便性はなかなか優れる。

 また、キーボードはアイソレーションタイプ。キーピッチは十分ゆったりしており、タッチタイプも問題ない。ThinkPadシリーズではないため、スティック型ポインティングデバイスのトラックポイントは用意されず、カバー型のため剛性はやや弱いが、全体的な使用感はまずまずだ。

 ただし、重量は本体が770g、キーボードカバー装着時が約1.33kgと、やや重い点は少々気になる部分。実際に手にすると、どうしてもずっしりと感じてしまう。できれば、もう少し軽さも追求してもらいたかったようにも思う。

 ちなみに、Miix 630ではOSとしてWindows 10 Sがプリインストールされるが、試用機にはWindows 10 Proがインストールされていた。なお、Miix 630ではMicrosoft StoreからWindows 10 Proへの無償アップグレードも可能となっている。

1,920×1,280ドット表示対応の12.3型液晶を採用。光沢仕様でやや映り込みが気になる
本体下部側面
左側面
上部側面
右側面
背面。直線的かつフラットなデザインは、タブレット王道のデザインだ
付属のキーボードカバー。背面も含めて本体を覆う仕様となっている
カバーの背面側は中央から折れ曲がり、本体を支えるスタンドとして機能する
スタンドは角度を無段階に調節でき、快適に利用できる角度に調節可能
キーボードはアイソレーションタイプ。やや剛性が弱く、トラックポイントも用意されないが、利便性はまずまず
1,024段階の筆圧検知に対応するLenovo Penが付属。十分に軽快なペン入力が可能だ
外部ポートは、USB Type-C、microSDカードスロットなどを用意
背面にはオートフォーカス対応の13MPカメラを搭載している
Miix 630は、標準ではWindows 10 S搭載だが、Microsoft Store経由でWindows 10 Proへ無償アップグレード可能。今回の試用機にはWindows 10 Proが搭載されていた