イベントレポート

AMD、ノートPC向けCPU Ryzen 3-2300U/2200U

~企業向けRyzen Pro Mobileは第2四半期に投入

Ryzen Proのモバイル版は第2四半期に投入

 米AMDは、ノートPC向けとなRyzen Mobileとして、Ryzen 7-2700U、Ryzen 5-2500Uを2017年10月に発表した。今回のCESではRyzen 3-2300U、Ryzen 3-2200Uの2つのSKUが追加発表された。

 また、AMDはそのRyzen Mobileの企業向け版となる「Ryzen Pro Mobile」を今年の第2四半期に投入する。

Ryzen Mobileをバリュー向けの価格帯に拡張するRyzen 3-2300U/2200U

 AMDは昨年の10月にZenコアのCPUにVegaアーキテクチャのGPUを統合したAPU製品となる「Ryzen Desktop Processor with Radeon Vega Graphics」のノートPC向けとなRyzen Mobileを発表した。すでにAcer、HP、Lenovoの3社から搭載システムが発表されており、このCES期間中にAcerからRyzen 7-2700U/Ryzen 5-2600U搭載製品が発表されているなど、搭載製品は増えつつある。

Zen+VegaとなるRyzen Mobile
搭載製品はAcer、HP、Lenovoの3社からすでに発表されている
CESで発表されたAcerのNitro 5

 新製品となるRyzen 3-2300U、Ryzen 3-2200Uの価格などは明らかにされていないが、AMDによればより低い格帯を意識した製品になるということで、従来はAシリーズAPUなどがカバーしてきた低価格ノートPCに採用される可能性が高そうだ。

 新製品の詳細は1月9日に発表される予定で、搭載製品は第1四半期中に市場に投入される見通しだ。

Ryzen Mobileの2つのSKUが追加されている
【表1】 Ryzen Mobileの仕様
Ryzen 7-2700URyzen 5-2500URyzen 3-2300URyzen 3-2200U
CPUコア数/スレッド4/84/84/42/4
ベースクロック周波数/Boost時最大2.2GHz/3.8GHz2GHz/3.6GHz2GHz/3.4GHz2.5GHz/3.4GHz
GPUアーキテクチャVega
Compute Unit数10863
SP数640512384192

Ryzen Mobileの企業向けバージョンとなるRyzen Pro Mobileは第2四半期に投入へ

 また、AMDは企業向けのRyzenとなるRyzen Proも昨年発表した。その時点ではデスクトップPC向けのみが投入されていたが、そのモバイル版となる「Ryzen Pro with Radeon Vega Graphics」(通称Ryzen Pro Mobile)が、今年の第2四半期に投入される。

Ryzen Mobileの特徴
表2 Ryzen Pro Mobileの仕様
Ryzen 7 ProRyzen 5 ProRyzen 3 Pro
CPUコア数/スレッド4/84/84/4
ベースクロック周波数/Boost時最大2.2GHz/3.8GHz2GHz/3.6GHz2GHz/3.4GHz
L2+L3キャッシュ6MB
GPUアーキテクチャVega
Compute Unit数1086
SP数640512384

 AMDコマーシャルクライアント担当のジョン・ハンプトン氏は「IntelのCoreプロセッサではvProに対応した特定のSKUだけが追加のセキュリティ機能や管理機能などを利用することができる。しかし、われわれの製品ではすべての製品がセキュリティ機能や管理機能を使うことができる」と、どのSKUであっても管理機能やセキュリティ機能を追加コストなく利用することができるのがRyzen Pro Mobileの強みだと強調した。

Ryzen Pro Mobileのセキュリティや管理機能

 Ryzen Pro MobileにはGuardMIと呼ばれるセキュア機能が搭載されており、メモリ保護、セキュアブートの機能が利用できるほか、TPM 2.0がプロセッサレベルで用意されており、BitLockerなどの暗号化に利用できる。また、DASHというオープンスタンダードの管理機能に対応しており、DASHに対応した管理ソフトウェアによりクライアントPCを遠隔から管理可能になる。

 搭載したPCを発売するメーカーは現時点では明らかにされていないが、春以降に搭載した製品が市場に出回る見通し。

Ryzen Pro Mobileのベンチマーク結果