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アイファイジャパン、RAWや選択転送が可能な「Eyefi Mobi Pro」

~容量32GB、Eyefiクラウド1年間分無料

EyefiのMatt DiMaria CEO(右)とアイファイジャパンの代表取締役 田中大祐氏(左)

 アイファイジャパン株式会社は、Wi-Fiを内蔵したSDカード「Eyefiカード」の最上位モデル「Eyefi Mobi Pro 32GB」を、3月27日に国内販売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9,980円前後の見込み。

 2014年に投入した「Eyefi Mobi」の上位モデルで、プロカメラマン向けにRAW画像転送機能と選択転送、Wi-Fiルータ経由での高速転送機能を追加。また、Eyefiクラウドサービス1年分が付属する(Eyefi Mobiは3カ月間のみ)。

 容量は32GBで、CLASS10のスピードクラスに準拠。最大転送速度はリードが20MB/sec、ライトが23MB/sec。アクティベーションコードとカードリーダが付属する。

Eyefi Mobi Pro

自動的にタグ付けを行なう新しいEyefiクラウドサービス

DiMaria CEO

 新製品の発表に合わせて、本社より来日したMatt DiMaria CEOが、新製品の特徴に加え、最近のEyefiにまつわる動向と、Eyefiクラウドサービスの新機能について説明した。

 Eyefiは「全ての写真愛好家に最高の製品を提供すること」をビジョンに掲げているが、そのためにはカメラ業界全体を挙げてのパートナーシップ、究極の製品、そして最高のクラウドサービスが必要であるとした。

 パートナーシップに関しては、これまでキヤノン、ペンタックス、パナソニック、オリンパス、ニコン、ソニー、リコー、JVC、カシオ、富士フイルムと言った主要カメラメーカーが、Eyefiカードをサポートしており、400種類を超えるカメラで対応されてきたが、1月のInternational CESで新たにシグマが加わったことが発表された。詳細については今後シグマから別途発表があるが、新モデルで対応することになっていくだろう。

 また、オリンパスとの協業を強化し、オリンパスのカメラで撮影された写真をクラウドが認識した場合、Eyefiクラウドの無料期間を30日間延長する。加えて、オリンパスカメラのユーザーに対して、年間メンバーの料金を30%割引するという。

 このほか、DigiBook製のEyefiクラウド用アドオンサービスを使用することで、Google DriveやFlickr、FTPサーバーへのアップロードが可能になった。

Eyefiのビジョン
新たにシグマがパートナーに加わった
オリンパスのカメラユーザーは30日間無償でEyefiクラウドサービスが延長される
サードパーティのクラウドサービスとの連携

 究極の製品は、今回提供する「Eyefi Mobi Pro」で達成する。1つには、外出先ではiPhoneやiPadと言ったモバイルデバイスにJPEG画像だけを転送し、自宅やスタジオなどWi-Fiルーター環境が整っている場合には、自動的にルーター経由でRAWファイルを含めて高速転送するといった使い方が、今回の製品で可能になったことを挙げる。

 アプリについても強化し、スマートフォンで撮影した写真やNASなどに保存されている過去の写真も、Eyefiクラウドに一括アップロードし、管理可能となった。デスクトップアプリも一新し、カードの各種設定がより直感的に行なえるようにした。

Eyefi Mobi Proの投入。アメリカでは2週間前ほど(3月上旬)に投入されたという
Wi-Fiネットワークの自動切り替えにより、環境に適したファイル転送を実現
モバイルデバイスへはJPEGのみを転送、PCにはRAWを転送するといった設定が可能
モバイルアプリの機能強化
デスクトップアプリのUIの改善

 最高のクラウドサービスの提供については、新たに提供される「スマート タグ」機能で達成する。これはアップロードされた画像を分析し、10の大カテゴリ、80のサブカテゴリへ自動的に分類/タグ付けを行なうもの。これによりテキストベースでの画像検索を実現した。なお、タグの日本語化については4月中を目処に行なうとしている。

Eyefiのクラウドサービスの新機能「スマート タグ」
10の大カテゴリ、80のサブカテゴリに自動的に分別
まずはアップロードされた写真を選択して、解析する必要がある
アルバムに追加し、写真を分析
自動的に「Nature」(自然)のタグが付けられた写真群

(劉 尭)