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NECDS、約50万円のプロ向け4K IGZOディスプレイ
(2014/11/6 18:07)
NECディスプレイソリューションズ株式会社は、カラーマネジメントをサポートした4K(3,840×2,160ドット)表示対応の31.5型IGZOディスプレイ「MultiSync LCD-PA322UHD-BK」を11月17日に発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は50万円前後の見込み。
グラフィックスのプロフェッショナル向け4K IGZOディスプレイで、カラーマネジメントに対応し、Adobe RGB相当の広色域を実現(Adobe RGB比101%、カバー率99.2%)。画像処理専用IC「SpectraViewエンジン」による3次元ルックアップテーブル、独自の色変換アルゴリズムを搭載し、白色点/色域/ガンマなどの色調節をディスプレイ単体で行なえる。また、カラーセンサーを内蔵しており、外付けセンサーなしでカラーマネジメント可能。
同社サイトから無償ダウンロードできる独自アプリ「MultiProfiler」を利用することで、画質設定とOSのICCプロファイル作成を自動的に作成できる。これによりキャリブレーション作業を行なわずに、カラーマネジメント対応アプリを利用できる。また、プリンタ、表示装置、P/T/D色覚の色味をプレビューできるエミュレーション機能を搭載する。
さらに、別売りのソフトウェア「SpectraView II」と、NEC推奨の市販カラーセンサーまたは別売りのカラーセンサー「LCD-MDSVSENSOR3」を利用することで、入力信号に影響を与えずに色調節/ガンマ補正が行なえるハードウェアキャリブレーションに対応する。入力解像度が表示解像度に満たない場合、画素を補間して解像感のある表示を実現するという「UHDアップスケーリング機能」も搭載する。
主な仕様は、解像度が4K、表示色数が約10億7,374万色(DisplayPort/HDMI 10bit入力時)または約1,677万色(DVI入力時)、中間色応答速度が10ms、輝度が350cd/平方m、コントラスト比が1,000:1、視野角が上下/左右ともに176度。
インターフェイスはDisplayPort×2(1基がVer.1.2準拠、1基がVer.1.1a準拠)、Dual Link DVI-D×2、HDMI×4。リフレッシュレートはDisplayPort接続時が最大60Hz、DVI/HDMI接続時が最大30Hzとなる。また、2W+2Wのステレオスピーカーを内蔵し、3.5mmステレオミニジャック出力を備える。
スタンドは上30度/下5度のチルト、150mmの昇降、および左右90度のスイベルに対応する。本体サイズは744.8×301.6×468.4~618.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約20.5kg。
このほか、4K表示に対応した84型IPS液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-X841UHD」も同時発売した。価格はオープンプライス。