セイコーインスツル株式会社(SII)は、業界初を謳う静電容量式タッチ対応の電子辞書「DAYFILER」シリーズ2モデルを2013年1月末に発売する。価格はオープンプライス。

　電子辞書として初めて静電式のタッチパネルを搭載した製品。フリックによるスクロールや、2本指のピンチイン/アウトによる縮小/拡大操作が行なえ、スマートフォンのような操作感を実現。液晶は800×480ドット(WVGA)表示対応の5.1型で、スケーラブルフォントの採用により、文字が無段階で滑らかに拡大縮小される。また一括検索ではよく使う辞書をあらかじめタッチ操作でドラッグし、検索結果の表示順も設定できる。

　さらに、電子書籍ビューワ「NetFront BookReader EPUB Edition」を搭載し、EPUB3やPDF、Excel、PowerPointなどのドキュメントをタッチでページめくりしながら閲覧できる。加えて、手書きアプリ「7notes with mazec-T」を搭載し、日本語入力システム「ATOK」と組み合わせることにより、キーボード/手書き入力での文書作成/保存が可能。

　PCから内蔵コンテンツの検索ができる「PASORAMA」も「PASORAMA+」に進化。単語帳や検索履歴の同期や、翻訳エンジン「熟考」との連携利用が可能となった。PASORAMAの対応OSはWindows XP/Vista/7。さらに無線LAN機能を内蔵し、Webブラウザをサイトの閲覧や検索が可能。加えて、2013年度中にサービス開始予定の「DAYFILER CLUB」から、追加の辞書をダウンロードできる予定。

　「DF-X8000」は上級英語学習者向けモデルで、店頭予想価格は5万円前後の見込み。「リーダーズ英和辞典」、「大辞泉」、「新英和大辞典」、「ランダムハウス英和大辞典」、「人文社会37万語英和対訳大辞典」、「オックスフォード現代英英辞典」、「新TOEIC Test対策」など53コンテンツを収録する。

　「DF-X9000」はエンジニア/ビジネスパーソン向けモデルで、店頭予想価格は55,000円前後の見込み。「リーダーズ英和辞典」、「大辞泉」、「科学技術論文、報告書その他の文書に必要な英語文型・文例辞典」、「情報処理技術者用語辞典」、「理化学辞典」など58コンテンツを収録する。

　本体仕様は共通で、液晶がWVGA表示対応5.1型で、ユーザーメモリ領域は1GB。microSDHCカード対応スロット、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、MicroUSBなどを搭載。電池はリチウムイオンで、駆動時間は約10～11時間。本体サイズは146×108×12.5～24mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約360g。