ニュース

「今は個人PCに大量のメモリを使うべきでない」OpenAI CEOアルトマン氏が指摘

Cheeky Pintで話すSam Altman氏

 世界のDRAMが限られている状況で、個人のPCにメモリを大量に搭載するというのはよくないことだ――OpenAI CEOのSam Altman氏が、10月29日に公開されたインタビュー動画の中で考えを語った。Stripe共同創業者のJohn Collison氏がホストを務める番組「Cheeky Pint」にて、ゲストのAltman氏が発言したものだ。

 この中でAltman氏は、DRAMやGPUなどの価格が高騰している状況について、いわゆる「見えざる手」がうまく機能していないと指摘。DRAM業界には好況と不況の波があり、設備投資と利益が噛み合わないなど長期的に良好なビジネスとはいえなかったとした。DRAMメーカー各社は今後、年間1,000億ドル(約15.8兆円)規模のフリーキャッシュフローを生み出すほどの好況となる見込みだが、そうした経緯から設備投資に慎重になっていると説明した。

 加えて、オープンソースモデルの登場によって多くの人がローカル推論を求めている状況も影響をもたらしていると指摘。個人のPCに搭載されたDRAMが稼働している時間の割合は5%程度であり、そうしたPCにDRAMを分散させているのはグローバルな資源配分の観点でみると「とても悪い」状態だとした。その上で、現状の極端な供給不足に対応するためには、クラウドに資源を集約し、稼働率を最大化すべきであると語った。

Cheeky Pint「Why Sam Altman is against a single superintelligence」

 なお、DRAMの供給不足に関しては、Micronでは2027年から2028年にかけてさらに需給が逼迫するとの見通しを示すなど、主要メーカー各社ともにまだ解消には至らないと予測している。