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VRAM 160GBの怪物PCから999g超軽量機まで!日本HPの本気AIモデルが凄い
2026年10月8日 06:11
日本HPは10月7日、同社の年次AIイベント「HP Future of Work AI Conference 2026」を開催した。会場には講演などを行なうステージエリアと、日本HPと関連企業がAI関連事業を紹介する展示ブースが設けられ、多くの来場者で賑わっている様子が見られた。
また会場では、メディア向けの新製品発表会を開催。新製品としてハイエンドワークステーションの最新モデル「HP ZBook Ultra G3a 16 inch」と法人向け軽量ノートPC「HP EliteBook 8 G2iW 14」を発表。いずれも販売を開始している。
HP ZBook Ultra G3a 16 inchの価格は最小構成で63万9,100円から。HP EliteBook 8 G2iW 14の価格は最小構成で52万9,100円からとなっている。
ハードウェアの構成などはHP EliteBook 8 G2iW 14と同等とするコンシューマ向けモデル「HP OmniBook X Aero 14」についても11月下旬以降、順次発売する。価格は最小構成時で20万9,800円から。詳細については、以下記事を参照してほしい。
本稿では基調講演の内容を中心に、イベント内で発表された実機写真や、発表会での内容について紹介したい。
国内企業とAI活用で連携する「ハイブリッドAI推進コミッティ」の成果をアピール
基調講演冒頭には、日本HPの代表取締役社長執行役員の岡戸伸樹氏が登壇し、「HP Future of Work AI Conference 2026」の開会を宣言するとともに、日本HPとしてのAIへの取り組みについて語った。
岡戸氏は、2030年までにAIで行なわれる推論処理の約半分がエッジ(ローカル)で行なわれるという予測を示し、昨今のトレンドからもその確信を深めていると語った。
今年(2026年)のテーマとしては「成果に結びつけるAI」を打ち出し、AIを使う段階から、業務改革や生産性向上といった「成果を出す」段階への移行が重要であると強調。こうしたテーマに対する取り組みの一環として、日本HPでは、HP本社とは異なる独自の施策として「ハイブリッドAI推進コミッティ」について紹介した。
「ハイブリッドAI推進コミッティ」は、今年5月に発足したコミッティ。1社の技術だけでは限界があるため、国内企業と日本HPが連携して、AIを活用した具体的な「成果」を出せるように活動しているとして、これまでに発表済みの具体的な活動の成果を示した。
こうしたAI推進の活動においては、ハードウェアが必要不可欠ということで、同社が日本向けに開発した14型、1kg未満の軽量AI PCをはじめとするフルラインナップや、デジタル体験を向上させる「WXP(Workspace Experience Platform)」、独自ソリューションの「HP IQ」を紹介。日本HPは顧客の目指す成果を出発点とする「AIの総合プロデュースカンパニー」へ進化していくとして挨拶を締めくくった。
HPが展開するAIソリューションで日本のビジネスを加速
続いて、HPのSVP and Division President of Global Commercial Systems, Security and Displays SolutionsのGagan Singh氏が登壇。「今動き出す、働き方の未来~AIが切り拓く、新たな仕事体験~」としてセッションを行なった。
Gagan Singh氏は初キャリアの地である東京への思い入れについて語り、2019年に日本市場の知見をもとに発表したノートPC「Dragonfly」シリーズの成功に触れた。
企業のAI導入における主要な課題として、生成AIやエージェンティックAIの普及に伴うトークン費用の上昇「Tokeconomics(トークンコスト)」、パブリッククラウドへデータを出さずに企業機密を保護する「Security & Data Protection」の重要性、分散したPCや多数のAIエージェントの監視・制御「Fleet Management」の3点を挙げた。
こうした課題に対して、HPのAI戦略ではPCを単なるツールから「個人インテリジェンスのコンパニオン」へ再定義するため、エッジ処理による最速かつハードウェアレベルで安全なAI環境の「Trusted AI Edge」、常時コンテキストを把握し、ユーザーに最適化された体験を提供する「Ambient Personal AI」、製造、防衛、医療など専門分野向けにAI対応する「Vertical AI Applications」の3本柱を推進すると説明した。
ここで同社の主要AIソリューションである「HP IQ」や「WXP」について紹介。「HP IQ」は20B(200億)パラメーターのローカルモデルを搭載し、ローカル処理とクラウド処理を自動判別するオーケストレーション機能によりトークンコストを大幅に削減するという。また、管理レイヤー「WXP」により全PC・エージェントの可視化を実現するとした。
ここでGagan氏は「トンボの物語に戻りたい」として、日本のビジネスマン向けに設計されたノートPCとしてHP EliteBook 8 G2iW 14を披露。登壇しながら片手で持ち歩いて、その軽さをアピールする。日本にはAIを活用することで計り知れないほどの大きなチャンスがあるので、HPのソリューションを活かして、ビジネスの要素をさらに広げてほしいとしてセッションを締めくくった。
AIワークステーション「HP ZBook Ultra G3a 16 inch」を発表
HP ZBook Ultra G3a 16 inchは、5月に発表されたAMDのCPU「Ryzen AI Max PRO 400」シリーズを採用したのが特徴で、Ryzen AI Max PRO 495/490/485の3モデルから選択できる。搭載可能なメモリは最大192GBで、そのうち最大160GBのVRAM共有が行なえる。選択可能なメモリは32/64/128/192GBで、いずれもオンボードのLPDDR5X 8533MT/sのユニファイドメモリとなる。ディスプレイには、解像度の異なる16型の非光沢液晶ディスプレイが3タイプ用意される。
メディア向けの発表会においては、日本HPのパーソナルシステムズ事業本部アドバンスコンピュート&ソリューションビジネス本部ワークステーションプロダクトマネージャーの中山智之氏が登壇。特に搭載CPUの「Ryzen AI Max PRO 400」シリーズのGPUパワーがミドルレンジクラス相当のパフォーマンスを発揮する点を強調し、クリエイター向けの製品として見るとコストパフォーマンスが高い点をアピールした。
冷却機構では独自の「ダイナミックマックスエアフロー」設計を新たに開発し、TDP最大100Wに対応したと紹介。中央寄りにレイアウトされたクロージングされたフィンが搭載され、効率よく熱気を排出できるという。高効率の冷却により、キーボード面に熱が伝わって不快にならないように配慮された設計である点を強調した。
また、電源アダプタについても言及。従来モデルと比べて小型化されながらも最大出力180Wのパワフルさも兼ね備える同社の最新ACアダプタについての所感を語った。中山氏はコンパクトなモデルとして同社純正のUSB PD 140W出力対応のACアダプタも紹介。こちらの140W出力モデルについては、Ryzen AI Max PRO 485を搭載するローエンドモデルのみ付属する点について補足した。
インターフェイスは、Thunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1、HDMI 2.1、microSDカードスロット、3.5mmオーディオコンボジャック、Nano SIMカードスロット(対応モデルのみ)。通信機能は、Wi-Fi 7やBluetooth 6.0を搭載するほか、5G対応モデムが搭載可能。米国では衛星通信「Starlink」に対応するが、国内では今の段階では対応していない。
AI機能については、対話型AI検索ツール「Perplexity」の1カ月無料体験版(5,000クレジット分)がプリインストールされているほか、HP本社とパートナーシップを締結している「Autodesk」の「Revit」連携の機能などについても紹介した。
14型で1kg未満の軽量ビジネスノート「HP EliteBook 8 G2iW 14」
本製品はHPのSVP and Division President of Global Commercial Systems, Security and Displays SolutionsのGagan Singh氏が基調講演中に発表したもの。その後のメディア向け発表会では、日本HPのパーソナルシステムズ事業本部クライアントビジネス本部モバイルビジネス部長の岡亘明氏が登壇し、開発の経緯などについて紹介した。
本製品は、HPの開発チームが日本のビジネスマンの働き方を研究して開発したという日本法人向けのノートPCである点をアピール。その結果、日本では電車通勤で会社に通っている点や、いろいろな場所で仕事をするなど、持ち運ぶことが多いため、軽い製品がいいだろうという結論から、最軽量モデルで999gを実現したという。
また、同社の法人モデルの特徴として、全製品がMIL規格に準拠しているとして、頑丈さをアピール。加えて紛失や盗難時のリモート管理などに対応するセキュリティの高さなど、同社のソリューションで日本市場で求められているもののすべてに対応しており、日本のビジネスマンが安心して使えるノートPCになっている点をアピールした。
今回の登壇で岡氏が強調したのが新設計のキーボードだ。トップマウント構造を採用するキーボードで、交換が簡単に行なえる仕組みが採用されており、保守時の交換作業の負担を軽減するとして、管理のしやすさをアピール。今後の同社製品でも同じ構造が採用されていくとした。
キーはトップが少し窪んだディッシュ形状を採用し、指先に自然に馴染むとして、ストレスの少ない使い心地について紹介した。
なお、同日に発表されたHP OmniBook X Aero 14については、ハードウェアの基本設計などはHP EliteBook 8 G2iW 14とほぼ同等で、ソフトウェアやカスタマイズのオプションなどに違いがあるのみと説明している。




































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