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東芝、34TB HDDをサンプル出荷開始

 東芝デバイス&ストレージは、30~34TBの大容量を実現した3.5インチHDD「M12」シリーズを開発したと発表した。3月末よりサンプル出荷を開始済み。30~34TBモデルはSMR方式を採用しているが、CMR方式で最大28TBのモデルも計画しており、2026年7月~9月期よりサンプル出荷を始める予定。

 M12シリーズは、データセンターなどでの活用を想定したニアライン向け大容量HDD。前世代品と比べ、磁気ディスクを10枚から11枚へと増加したほか、基板メディアの材質をより高耐久で薄型化が可能なガラスに変更。さらに、ヘリウム充填HDDに独自のFC-MAMR(磁束制御型マイクロ波アシスト磁気記録方式)技術を採用することで、SMR方式での大容量化を実現した。

 なお、SMR方式はデータトラックの一部を重ね書きするため、一般的にランダムアクセス時に転送速度が低下してしまう。そこで、M12シリーズではサーバーなどのシステム側がドライブ管理を行なうホストマネージドSMR方式を採用し、システム全体での書き込み速度低下を抑制。データ転送速度は282MiB/sで、前世代比約8%向上した。

 また、容量あたりの消費電力を約18%削減し、電力効率を改善。ワークロードは550TB/年、MTTF/MTBFは250万時間(AFR 0.35%)となっており、24時間365日の連続稼働に対応できる信頼性も確保した。

 次世代製品については、すでに磁気ディスクを12枚実装する技術検証に成功しているほか、大容量記録技術のHAMR(熱アシスト磁気記録)を適用した製品の開発を進め、さらなる大容量化に取り組んでいくとしている。