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ヤマト運輸、大規模マンションで自動配送ロボットを活用した実証実験を開始

 ヤマト運輸は、WATTと共同で、大規模マンションでの配達における新たなラストマイルモデルの構築のため、自動配送ロボットを活用した実証実験を開始した。

 実証場所と期間は、千葉県の「プラウド新浦安パームコート」と東京都品川区の「プラウドタワー目黒MARC」。実証にあたり、野村不動産グループと一般社団法人MEGURO MARCが場所提供に協力する。

マンション名総戸数住所期間配達時間
プラウド新浦安パームコート550戸千葉県浦安市高洲8-18月22日~9月24日9時~18時
プラウドタワー目黒MARC301戸東京都品川区西五反田3-3-210月23日~12月10日未定

 使用機材は、WATTのスマート宅配ボックス「W-Station(ダブルステーション)」、対面型自動配送ロボット「James mW(ジェームズ ミリワット)」、非対面(置き配)型自動配送ロボット「James W(ジェームズ ワット)」。

 配送手順は以下の通り

  • 常駐スタッフがスマート宅配ボックスに荷物を格納する
  • スマート宅配ボックスに荷物のサイズと送り状に記載されたお届け先情報を読み取らせる
  • 居住者は、通知メールに記載のURLから受け取り方法や受け取り日時/時間帯を指定する
  • スマート宅配ボックスが、自動配送ロボットに配送を指示する。自動配送ロボットは、スマート宅配ボックスに移動し、荷物を受け取る
  • 自動配送ロボットは、ロボットアームでオートロックの解錠やエレベータ操作を行ない、配達先へ移動する
  • 自動配送ロボットは、指定された配達先に到着したら、受取人となる居住者に到着のお知らせと開錠用パスワードをメールで通知する。対面での受け取りを希望した場合は、チャイムを鳴らす
  • 居住者は、待機している自動配送ロボットの液晶画面にメールで通知された開錠用パスワードを入力し、自動配送ロボットのドアが開いたら荷物を取り出す。非対面での受け取りを希望した場合は、自動配送ロボットが玄関ドア前に置き配する

 都市部や再開発エリアでは1,000戸を超える大規模マンションが増加し、受取ニーズも多様化しているとして、この実証実験を通じて大規模マンション特有環境下での配送ニーズや24時間稼働できる自動配送ロボットによる利便性を検証するとしている。

実証の流れ
対面配送のイメージ