ニュース
「こんな工程が加わっているとは思いもしなかった」。FMV Note Cのデザイナーも驚愕する作業を体験~島根富士通でパソコン組み立て教室を開催
2025年8月25日 11:05
富士通クライアントコンピューティングは、2025年8月23日、島根県出雲市の島根富士通において、「第18回富士通FMVパソコン組み立て教室」を開催した。イベントでは小学校5年生~中学校3年生までの親子21組が参加。「FMV Note C(FMV WC1-K1)」の組み立てに挑戦した。
島根富士通の宮下浩之社長は、「今日は、モノづくりの楽しさとともに、難しさも体験してほしい。だが、社員がサポートするので、安心して挑戦できる。今日、組み立ててもらうFMV Note Cは、若い人たちに向けて開発した新たなPCである。そのコンセプトやこだわりも知ってもらい、モノづくりの大切さ、技術のすばらしさを体験し、未来の夢や希望、将来のきっかけになることを期待している」と語った。
抽選で選ばれた21組が参加。島根県内から9組が参加したほか、東京都や神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県から参加した親子もいた。男子は16人、女子は5人。また、小学校5年生が3人、6年生が9人、中学1年生が5人、2年生が2人、3年生が2人だった。
島根富士通の生産ラインでは、232点の部品を使い、わずか13分でFMV Note Cを組みあげるが、組み立て教室では37点の部品と29本のネジを使い、作業を6分の1に簡素化して、90分間で組み上げることになった。
組み立てたFMV Note Cは、13.3型液晶ディスプレイを搭載したA4ぴったりサイズのノートPC。大学生の利用を強く意識して開発したモデルであり、アルミの削りだしによるスタイリッシュなノイズレスデザインとともに、ファンレス構造を採用。持ち運びやすく、使いやすいのが特徴だ。
CPUには、Core Ultra5 134U(12コア/14スレッド)を採用。16GBメモリ、256GB SSDを搭載する。参加費用は、13万4,800円で、組み立てたPCは後日配送される。
本体カラーは3色のなかから選択が可能で、ミストグリーンを選択した親子が10組、エクルベージュが6組、スモークグレーが5組だった。
今回の組み立て教室では、単にPCを組み立てるだけでなく、FMV Note Cの魅力を、子供たちに伝えることにも力を注いでいた。
今回の組み立て教室のサブタイトルは、「ファンがない!とっても静かなノートパソコンを親子で作ってみよう!」としており、組み立てを開始する前に、FMV Note Cが静かなPCであることを説明。ファンレス設計のメリットや、それを実現するためのこだわりを紹介したほか、アルミの切削加工であることで、美しい形状を実現していることも訴求した。
子供たちに分かりやすいように、「プレス加工はクッキーの型抜きのような作り方で、早くたくさん作れるが、美しく組み合わせられない。しかし、切削加工の技術は、ドリルで削る木彫りのクマみたいな作り方であり、時間はかかるが、複雑な形や美しい造形を作ることが得意である」と説明した。
FMV Note Cのデザインにかける思い
組み立てが終了したあとには、FMV Note C ブランドマネージャーである富士通クライアントコンピューティング マーケティング本部クリエイティブセンター デザイナーの堀志織氏が、FMV Note Cのデザインのこだわりなどについて説明を行なった。
FMV Note Cは、若手社員を中心に構成した「FMV From Zero Project」によって開発したPCで、堀氏はその中核メンバーの一人だ。
「がんばる時間を心地よい時間へ。」をコンセプトに製品化したFMV Note Cは、大学生へのヒアリングを重ね、スペックやデザインを検討。PCを開けるたびに心がおどる「Noiseless Design」、静かな場所で、作業に集中できる「Comfortable Silence」、毎日の作業をもっとスムーズにする「Original Apps」の3点を、心地よさを実現するこだわりと位置づけている。
堀氏は、「FMV Note Cは、20代の3人の若手社員が中心となって作られたPCである」と前置きし、「箱を開けるときの体験」、「毎日わくわくするPCの色」、「お気に入りの場所に持っていきたくなるPC」というFMV Note Cのデザインの考え方について説明した。
「FMV Note Cは、専用箱を用意し、開けた時にきれいに収まっている状況を作りたいと考えた。これを島根富士通における手作業による梱包で実現している。また、PCのカラーは、白、黒、赤といったように、分かりやすい色が用意されることが多いが、FMV Note Cでは、あまり差がない微妙なニュアンスのカラーを採用した。そのため、購入時点で迷うという体験を楽しんでもらうことができる。
さらに、外側と内側で色が違うバイカラーデザインとしたことで、開けるときにワクワクすることを狙った。持ち運ぶときには、快適な手触りにこだわり、ラウンドフォルムを採用。それを実現するためにアルミの切削加工を行ない、カバー1枚を作るのに1時間かけている。底面のネジ止めも斜めにすることで、なめらかできれいな仕上がりを実現している。こんなところにまでこだわったPCである」と解説した。
電源ボタンは、押し間違いを防ぐためにほかのキーよりも重くしたり、上下の方向キーはつなげているため、ほかのキーと形が違い、見なくても操作ができたり、キートップの文字は独自のオリジナルフォントを採用して、視認性を高めていることなども紹介した。
また、デザイナーの仕事についても説明。「色や形を考えるだけでなく、使い方や伝え方を考えるのも、デザイナーの仕事である。使うところ、触るところ、見るところといった体験すべてに関わり、使う人にとって、より良い状態にするのがデザイナーの仕事である」とした。
PCを作る仕事は、企画、開発、製造、保守、調達、プロモーション、営業と多岐に渡っていることらも触れ、その仲間の一人としてデザイナーが働いており、さまざまな部門の社員と相談しながら、筐体デザインや色、説明書などをデザインしているという。
「FMV Note Cには、“こうだったらいいな”という気持ちがたくさん詰まっている。組み立て教室を通じて、FMV Note Cの良いところが皆さんに伝わっていたらうれしい」と語った。
組み立て教室では、約90分間で、組み立て作業が完了。最後に参加者全員で電源スイッチを入れたところ、すべてのPCが無事に稼働。会場からは歓声とともに、大きな拍手が湧いた。
動画編集体験や工場見学も
その後、参加者は、完成したPCを使って、動画編集に挑戦。地元TV局の山陰中央テレビの映像制作子会社であるTSKエンタープライズDCのスタッフの指導によって、出雲をPRする動画を作成した。
さらに、工場見学を行ない、生産ラインの横では、島根富士通の社員とネジ締め競争を行なうイベントも開催された。
閉会の挨拶を行なった富士通クライアントコンピューティング 執行役員常務 コンシューマ事業本部長の高嶋敏久氏は、「今日、作ったPCは、相棒として大切に使ってほしい」と参加者に呼びかけたあと、同社の取り組みについて説明。「富士通クライアントコンピューティングは、PCの企画、開発、生産までをすべて国内で行なっている。出雲で作ることで実現できる品質や、モノづくりへのこだわりがある。2025年1月には、FMVをリブランディングした。これまでの富士通PCという訴求から、FMVを前面に打ち出すことに変更している。ぜひ、FMVというブランドを覚えてほしい」と語った。
今回の組み立て教室では、子供たちに混じって、FMV Note C ブランドマネージャーの堀志織氏も参加し、自ら組み立てに挑戦した。さらに、作業の途中からは、高嶋執行役員常務も急遽参戦。堀氏は自らがデザインしたFMV Note Cの組み立て工程に、想像を超えた異例ともいえる手法が用いられていることに、「こんな工程が加わっているとは思いもしなかった」と驚きをみせ、その作業に苦戦する一方、高嶋執行役員常務は、細かい部分にまで組み立ての工夫が施されていることを体感。組み立て作業をサポートした社員から、部品の取り付けが正しく行なえていることを確認され、「OKです」と言われ、安堵の表情を浮かべるシーンもあった。
今回の組み立て教室では、高嶋執行役員常務と、堀氏の組み立てに密着してみた。

















































































![[Amazon限定ブランド]CCL い・ろ・は・すラベルレス 2LPET ×8本 ミネラルウォーター 無味 製品画像:1位](https://m.media-amazon.com/images/I/41h0MHfvhkL._SL160_.jpg)








