数十の研究論文も一度に処理。Claude Sonnet 4が最大100万トークンのコンテクスト長に対応

　Anthropicは8月13日、同社が提供しているAIモデル「Claude Sonnet 4」のコンテキスト長を最大100万トークンに拡張したと発表した。Sonnet 4登場時点と比べて5倍のコンテクスト長となり、7万5,000行を超えるコードや数十もの研究論文を1つのリクエストで処理できるようになるとしている。

　Claude Sonnet 4は、同社が5月に発表した、高いコーディング能力や性能と効率性のバランスなどを強みとするAIモデル。今回の機能拡張では、コンテキスト長がリリース当初の20万トークンから100万トークンまで引き上げられた。これにより、ソースコードやドキュメントなどを含めた大規模なコード分析、膨大な数のドキュメントをまとめる処理、ワークフロー全体でコンテキストを維持できるAIエージェントの構築といった用途にも対応できるようになるという。

　Sonnet 4における最大100万トークンのコンテキスト長は、Anthropic APIおよびAmazon Bedrockにてパブリックベータ版を順次展開しており、Google CloudのVertex AIでもまもなく提供を始める予定。なお、20万トークンを超えるプロンプトについては、API料金が50%上乗せされる。加えて同社では、ほかのClaude製品での最大コンテキスト長の引き上げも検討しているという。