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Amazon、物流/配送拠点新設で翌日配送オプションを年内に全国拡大

ロジクロス名古屋みなと

 Amazonは1日、ユーザーへの迅速な配送を実現するための新施策を発表した。

 まずは、配送拠点であるデリバリステーション(DS)を日本全国6カ所に開設。DSは、商品の保管と梱包を担う物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)から商品を集約して周辺地域のユーザーに届けるラストワンマイルの起点となる場所。4月に岡山南DSと千葉柏DS、5月に福岡北九州DSを開設済み。また、8月に北海道北広島DS、9月は東京江東2DS、および石川県初となる石川野々市DSを開設予定。

 さらにFCの一部機能を担い、当日配送を提供するための新拠点を16カ所に開設。入荷から出荷までのオペレーションを簡略化することで、最大で数万点の商品の当日配送をより多くのユーザーに提供できるようになるという。

 また、午後11時59分までの注文を翌日に配達する配送オプションの対象地域を2025年中に全国に順次拡大。さらに一部地域では、午後1時頃までの注文を当日の夜間帯に配達するオプションも拡大していく。

 このほか、愛知県名古屋市に西日本最大となるFCを新設。これは三菱地所の施設「ロジクロス名古屋みなと」をAmazon専用に設計したもので、延床面積は約12万5,000平方m、商品保管容量は約137万立方フィート(約3万8,800立方m)に達する。地中熱ヒートポンプを利用した空調システムの導入、使用電力の一部として建屋の壁面(南側)にも太陽光発電設備の設置などで環境にも配慮した。8月より稼働開始予定としている。