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教皇レオ14世、AI発展に警鐘を鳴らす。「より高度な倫理的基準に基づく評価」求める
2025年6月23日 19:12
教皇レオ14世は17日、「Second Annual Rome Conference on Artificial Intelligence」の開催に際し、AIには「より高度な倫理的基準に基づく評価」が不可欠であるとの声明を発表した。
声明の中で教皇は、AIは人間の生み出した優れたツールであり、人間に利益をもたらし、適切に利用することでより大きな平等を実現できる可能性があると指摘。一方で、他者を犠牲にして自己の利益を追求するために悪用されたり、社会の分断や対立を煽る危険性も内包していると警鐘を鳴らした。AIによる利益やリスクは、人間の尊厳の保護、文化的・精神的な豊かさや多様性の尊重を前提として、より高度な倫理的基準に基づいて評価されるべきとした。
また、AIの利活用が子どもや若者の知性や精神性の発達に与える影響は懸念すべき点であることも指摘。真の知性は、単に膨大なデータにアクセスできることではなく、人生の意味を認識することであり、AIがそうした成長を妨げるものになってはならないとした。