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「PCだけじゃない」レノボ。RTX 50搭載Legionで示す新ゲーミング戦略

今回展示されたLOQ 15IRX10

 レノボ・ジャパンは17日、esports 銀座 studioにてメディアとインフルエンサー向けイベントを開催し、新発売のゲーミングノートPC「Legion」シリーズを展示した。

Legion 7i Gen10
Legion Tower 7

 日本国内での販売が開始されたLegion Gen 10シリーズの紹介を目的としたイベントで、レノボ・ジャパンおよびインテルの担当者が登壇したほか、インフルエンサーを招いてのプレイング実演などが行なわれた。

左から順に、三島 達夫氏、上野 晶子氏、細川 英夫氏

 なお、今回紹介されたLegionシリーズの一例として、「Legion Pro 7i Gen 10」はCore Ultra 9 275HX、GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU、メモリ32GB、M.2 SSD 1TBを搭載し、価格は41万2,830円から。

 「Legion 7i Gen 10」はCore Ultra 7 255HX、GeForce RTX 5060 Laptop GPU、メモリ32GB、M.2 SSD 1TBを搭載し、価格は27万9,840円からとなっている。

PCに留まらないLenovo Gaming Ecosystem展開

 コンシューマ製品戦略リード 三島 達夫氏が登壇し、レノボとしてのゲーミング製品戦略について説明した。

 三島氏は、すべてのゲームユーザーへ最適なゲーミング環境を提供する「Lenovo Gaming Ecosystem」の構築を目指すとした。これはコア製品に位置付けられるLegionシリーズなどのゲーミングPCを中心に、Legion Goなどによるゲームプレイの選択肢の拡大や、モニターおよび周辺機器による快適なゲーム環境の提供、そしてAIをはじめとするソフトウェアサービスによるゲーミング支援により、コンシューマに必要なゲーム環境全体をレノボでサポートし、PCゲーミングブランドからゲーミングブランドへの展開を図るものだ。

増加するゲーミング人口
世界シェア1位を誇るLenovo Gamingブランド
周辺機器やソフトウェアまで含めた総合ゲーミングブランドを目指すLenovo Gaming Ecosystem構想

新発売のLenovo Legion Gen 10シリーズ

説明されたワンクリックでOC可能なソフトウェア、および展示された実機で確認できたGPUのOCスイッチとリソースメーター

 ゲーミング製品担当 細川 英夫氏が登壇し、最新世代であるLegion Gen 10シリーズを紹介した。

 Legion Pro 7やLOQなどを紹介し、AIを取り入れた冷却技術やパフォーマンス調整可能な統合ソフトウェアなど、新製品に組み込まれている7つの主要な技術について説明した。ゲーミングノートPCとして世界で初めてOLEDを搭載し、さらに高いリフレッシュレートと色精度を認定するDisplayHDR True Black 1000認証を世界で最初に取得するなど、ゲーミング体験に直結するハードウェア面の利点にも触れた。

7つのLenovo Gaming技術
世界初のDisplayHDR True Black 1000認証取得OLEDを搭載

最新のハードウェア技術

Legionシリーズにも搭載されるCore Ultra 200 HXシリーズ

 インテル マーケティング本部長 上野 晶子氏がゲスト登壇し、高性能NPUを搭載するCore Ultraシリーズについて紹介した。今後のAI環境の充実を見据えたプロセッサ選択が重要であるとし、Core Ultra搭載機を購入した場合には、ゲーミング用途のみならずクリエイティブ用途にも積極的に活用してほしいと語った。

インテルとレノボが展開する、クリエイターをサポートし結びつける「Blue Carpet Project」

 また、分解したLegionシリーズが展示され、ゲーミング性能を支える冷却機構について細川氏より詳細な説明が行なわれた。随所にサーマルパッドが配され、ヒートシンクには網目状の構造が取り入れられるなど、排熱効率が最適化されているという。

分解した実機での冷却機構説明
中央下部のフィン構造など、各所に工夫が見られる

 製品説明終了後には、Legionアンバサダーのスタンミ氏らインフルエンサーが実際にLegionシリーズでゲームをプレイする実演が行なわれた。

スタンミ氏とのレースゲーム企画