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NEC、第4世代Coreプロセッサや11acを搭載した「LaVie L」
(2013/5/14 11:00)
NECパーソナルコンピュータ株式会社は14日、デザインを大幅に変更し、Haswellの開発コードネームで知られる第4世代Coreプロセッサや、IEEE 802.11ac(Draft)規格に対応する無線LANを内蔵するフラッグシップノートPC「LaVie L」の2013年夏モデルを発表した。発売は未定。
春モデルではタッチ非対応モデルをラインナップしたが、夏モデルは全モデルでタッチ対応の15.6型液晶を搭載。新たに「スーパーシャインビューLED-EX2 IPS液晶」を採用し、コントラストは従来比2倍の鮮やかさと、視野角の向上を図った。フレームと一体感を生むフルフラット構造は従来モデルと同じ。
CPUには第4世代Coreプロセッサを搭載。モデルなどは現時点で非公表。メモリは8GBで春モデルと同容量だが、モジュール構成を4GB×2から8GB×1とし、1基の空きスロットを用意。標準搭載のモジュールを外さずに、最大サポート容量となる16GBを搭載できるようにした。同じく上位モデルでは、HDDのほかにキャッシュ用の32GB SSDを搭載するハイブリッドシステムへ強化している。
インターフェイスの変更点は、上位モデルにIEEE 802.11ac(Draft)に準拠する無線LANとBluetooth 4.0を搭載。IEEE 802.11ac(Draft)は最大867Mbpsでの転送に対応する。また、春モデルではUSB 3.0×4、USB 2.0×1の構成だったが、夏モデルでは全ポートUSB 3.0に対応。左右側面に各2ポート、背面に1ポートの合計5ポートを搭載する。
そのほか、キーボードからPCの内部へ水が入ることを遅らせることで、安全にシャットダウンするまでの時間を確保する新設計の防滴キーボードを搭載。キーボード裏面を覆うカバーで水を受け止め、マザーボードを貫通する格好で備える排水路を通って底面へ逃がす構造となっている。ただし、あくまでPC内部でショートが発生する前にシャットダウンするための時間稼ぎを目的としており、PC内部の防水を保証したものではない点に注意を要する。また、タッチパッドについてもサイズを拡大。従来比で38%大型化している。
主な仕様は、上位モデルの「LL850/MS」が、第4世代Coreプロセッサ(ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 1TB、SSD 32GB(キャッシュ用)、BDXLドライブ、IEEE 802.11ac(Draft)対応無線LAN、Bluetooth 4.0、1,920×1,080ドット表示対応スーパーシャインビューLED-EX2 IPS液晶(タッチ対応)、Windows 8(64bit)、Office Home and Business 2013を搭載して、店頭予想価格は200,000円前後の見込み。本体色はブラック。
下位モデルの「LL750/MS」は、キャッシュ用SSD、Bluetooth 4.0を省略し、無線LANをIEEE 802.11a/b/g/n対応、ディスプレイを1,366×768ドット表示対応液晶へ変更して、店頭予想価格は190,000円前後の見込み。本体色はクリスタルブラック、クリスタルレッド、クリスタルホワイト、クリスタルゴールドのカラーバリエーションを用意する。
【12時25分訂正】記事初出時、LL750/MSの発売日を5月16日としておりましたが、正しくは未定です。お詫びして訂正します。
インターフェイスは、SDXCカードスロット、Gigabit Ethernet、USB 3.0×5、HDMI出力、音声入出力。春モデル同様、2W×2のヤマハ製スピーカーを搭載。音響向上機能を、マルチバンドイコライザーや補正アルゴリズムを強化した「MaxxAudio 4」へ変更している。
本体サイズは382×270×33.1mm(幅×奥行き×高さ)。重量はLL850/MSが約3kg、LL750/MSが約3.1kg。バッテリ駆動時間はLL850/MSが約4.5時間、LL750/MSが約6.9時間。ホイールのチルト操作でチャーム呼び出しなどを行なえるワイヤレスマウス「ぱっとマウス」が付属する。
最後に評価機による各部の写真を紹介する。