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7万円台を維持したGoogle Pixel 9a。Proモデルと同じSoC採用

「Google Pixel 9a」

 米Googleは、コストパフォーマンスを重視したスマートフォン「Google Pixel 9a」を4月9日より予約販売、16日より発売する。価格は128GBモデルが7万9,900円、256GBモデルが9万4,900円。また、Googleストアで購入すると、後日利用可能な1万5,000円分のストアクレジットが付与され、最大2万5,100円で手持ち製品を下取りに出せる。

 既存の上位モデルとなるPixel 9 Proと同じSoCであるTensor G4を搭載しつつ、メモリ容量や、パネル、カメラなどのハードウェアの仕様を抑えることで低価格化を図った。同じ128GBで、Pixel 9 Proが15万9,900円からPixel 9が12万8,900円からなのに対し、前世代のPixel 8a(7万6,000円)と同じ7万円台という低価格を維持した。

 メモリはPixel 9が12GB、Pixel 9 Proが16GBなのに対して、Pixel 9aは8GBと少なくなっているものの、Tensor G4についてはコア数もクロック周波数もPixel 9 Proと同じだという。これにより、Webブラウジングの性能はPixel 8a(メモリ8GB)との比較で約30%高速化されているという。

 カメラについては、Pixel 8aが6,400万画素広角(F1.89、1/1.73型センサー)、1,300万画素超広角(F2.2)なのに対し、Pixel 9aは4,800万画素広角(F1.7、1/2型センサー)と、1,300万画素超広角(F2.2、1/3.1型)と、スペック的には広角カメラがダウングレードされている。この点についてGoogleは、レンズなどセンサー以外の点ではハードウェアは改良されており、総合画質は向上しているという。

 また、カメラについて、近年のPixelシリーズはレンズ部分が数mm程度盛り上がった「カメラバー」と呼ばれるデザインとなっていたが、出っ張りの厚みが極めて少なく、本体とほぼ面一になっている点が特徴だ。本体の厚みはPixel 8aと同じままなので、純粋にカメラの出っ張りが減っている。

カメラ部分の出っ張りがほとんどなくなった

 カメラ機能としては、Pixel 8aに対し、自分たちだけで全員の集合写真が撮影できる「一緒に写る」や「マクロフォーカスモード」などが、写真編集機能ではAI が写真の構図を調整した複数の仕上がりを提案する「オートフレーム」や背景を差し替える「編集マジック」などが追加されている。

 パネルは6.3型Actua Display(OLED)、解像度は1,080×2,424ドット、最大輝度はAシリーズで最も明るい2,700cd/平方m(HDR時は1,800cd/平方m)、コントラスト比は100万:1で、リフレッシュレートは60~120Hzに対応する。

 本体サイズは約73.7×154.9×10.2mm、重量は約187g。Pixel 8aの防水防塵性能はIP67だったが、Pixel 9aはIP68と防水性能が強化。Aシリーズとして最も耐久性の強い製品だとしている。バッテリは5,100mAhと容量が増えており、既存製品はおおむね24時間の持続時間だが、30時間に延びている。

 無線関連は、5G、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3に対応し、Nano SIMとeSIMのデュアルSIMに対応する。おサイフケータイも利用可能。

 OSはAndroid 15で、7年間のOSおよびセキュリティアップデートの提供が予定されている。本体色はIris、Peony、Porcelain、Obsidianの4モデル。

4色展開
Iris
Obsidian
Peony
Porcelain