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フィッシングサイト閉鎖に向け、クレジットカード会社らが共同で取り組み

 日本クレジットカード協会、株式会社ACSiONおよび国内カード会社8社は共同で、フィッシングサイトを閉鎖する取り組みを4月より開始した。

 2024年のクレジットカード不正利用被害額は過去最高額となる555億円を記録。そのうち約92.5%を番号盗用によるものが占めているという。その背景にはフィッシングの増加があり、2024年は前年比で約50万件増の約170万件が報告されており、悪用されるサービスが多様化し、手口も巧妙化しているという。

 今回各社は共同で、フィッシングサイトを集中的かつ能動的に検知し、ISPへの不正利用通報やドメインレジストラへの無効申請などを通じて、閉鎖依頼を実施。加えて、フィッシングサイトが多く報告される企業や団体に対し、自社での自発的な閉鎖対応の要請や、閉鎖対応に必要なノウハウの提供などを行なう。

 なお、国内カード会社8社の内訳は、イオンフィナンシャルサービス、NTTドコモ、クレディセゾン、ジェーシービー、三井住友カード、三菱UFJニコス、ユーシーカード、楽天カードとなっている。