米Hewlett-Packard(HP)は27日、同社ミニノートシリーズで最軽量となる1.06kgを実現した「Mini 110」を発表した。アジア太平洋地域での発売は、ブラックモデルが5月28日、ホワイトおよびピンクモデルが6月30日。最小構成での価格は299ドル。
天板に微細な渦巻きの絵柄が描かれた外観デザインは従来の「Mini 1000」シリーズなどと共通だが、カラーバリエーションにピンクが追加。筐体は変更されており、若干厚みが増したものの、重量は1,060gと若干軽量化された。
日本での価格は未定だが、最小構成で299ドルという価格も大きな特徴。また、BTOに対応し、ネットブックとしては幅のある構成となっている。具体的には、CPUはAtom N270(1.60GHz)/N280(1.66GHz)、メモリは1GB/2GB、ストレージは16GB SSD/32GB SSD/160GB HDDあるいは8GB SSD/64GB SSD/250GB HDD、液晶は1,024×576ドット/1,366×768ドット表示対応LEDバックライト10.1型。
ただし、メモリ2GBおよび8GB SSD/64GB SSD/250GB HDDは「HP Mobile Internet Edition」と呼ばれる独自のLinux専用で、ULCPC版Windows XPではこれらは選べない。
写真では分かりづらいが天板には渦巻きが描かれている | 本体正面 | 本体背面。これは6セルバッテリをつけたところ |
本体右側面 | 本体左側面 | フルサイズに近いキーボードデザインは従来通り |
さらにこれ以外のオプションで、無線WAN、USB Bluetoothドングルのほか、動画の再生支援を行なうBroadcom Crystal HD Enhanced Video Acceleratorを搭載できる。
このほか、無線でデスクトップPCなどとデータの同期ができるソフトウェア「Syncables」が付属する。
固定の仕様として、Intel 945GSE Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、IEEE 802.11b/g無線LAN、Ethernet、SDカード/MMC/メモリースティック(PRO)/xD-Picture Cardスロット、USB 2.0×3、Webカメラ、ミニD-Sub15ピン、音声入出力を装備。
本体サイズは172×261.5×26.3~32.7mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリは3セルか6セルのリチウムイオン。
White Swirlモデル | そのキーボード面 | ULCPC版XPモデルでも高解像度液晶が選択できるようだ |
新しいPink Chicモデル | そのキーボード面 | 3モデルを並べたところ |
(2009年 5月 27日)
[Reported by 若杉 紀彦]