株式会社MM総研は13日、2008年度の国内PC出荷実績をとりまとめた。これによると、出荷台数は前年比1.8%増の1,327万6千台、金額ベースで同7.1%減の1兆4,300億円だった。
個人向け出荷はネットブックの影響で13.2%増の637万台だったが、法人向け出荷は6.9%減の690万6千台だった。個人向け出荷の2桁成長は8年ぶり。平均単価は、11.8万円から10.8万円に下がった。
台数ベースのメーカーシェアは、上位6社に変動はなく、上からNEC、富士通、デル、東芝、日本HP、ソニーという並び。これらに続き、ネットブック効果でエイサーが7位に、ASUSTeKが9位にランクイン。上位6社は東芝と日本HPを除いてシェアを失っており、MM総研は国内メーカーのネットブック投入が遅かったことが原因と見ている。
2008年度 国内パソコン出荷実績 |
法人向けを見ると、上位3社が出荷台数を減らしたものの、微減に留まったデルがNECを抜いてトップになった。シェアは、デルが20.3%、NECが18.8%、富士通が18.7%だった。
2008年は、ネットブックにより個人市場が好調だった一方、法人向け市場が急速に減速したとし、2009年度上半期も2桁のマイナス成長が続くと見ている。2009年度の国内PC出荷は、下半期に底を打ち5.8%減の1,250万台を予測する。
ルート別出荷実績 |
(2009年 5月 13日)
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