ニュース

日本のiPhone販売価格は他国より20%安い

 ICT総研は29日、スマートフォン/タブレット端末価格の海外比較結果をまとめた。これによれば、G20構成国の平均価格(税関為替レート10月27日~11月2日で換算)と比較して、日本での販売価格は、iPhoneは約20%、Galaxyは約10%安価であったという。

 物価高、輸送コストの増加、円安等の影響を受け、海外メーカー製スマートフォンやタブレット端末の価格が上昇していると言われており、ICT総研が実態把握のため、主要端末のメーカー直販価格を調査した。

 今回の対象国は日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ共和国、トルコ。

 その結果、日本における「iPhone 16」の価格(13万9,800円)はG20平均(17万8,517円)から21.7%安価、「iPhone 15」の価格(12万7,800円)は同19%(15万7,789円)、「iPhone SE(第3世代)」の価格(6万2,800円)は同26%(8万4,855円)安価だったという。「Galaxy S24」の価格(12万4,700円)も同様に11.5%(14万877円)安価だった。一方、「Google Pixel 8」および「Redmi 12 5G」は平均よりわずかに上回った。

 タブレットに関してはiPadシリーズが平均で10%前後安く、Google Pixel Tabletは23.8%も安価となった。唯一「Xiaomi Pad 6」は日本の方が高かった。

 ICT総研では、今後はアメリカでのトランプ新大統領就任や、ロシアによるウクライナ侵攻、中東紛争の行方などが海外メーカー製品の価格に影響してくるはずだとまとめている。

 なお、以前にMM総研が発表したスマートフォン価格の調査結果では、同様に日本における端末価格は安価であったものの、国の年間平均賃金に占める割合で見ると高い傾向だった。