Amazonに公取委が立ち入り検査。出品者に価格引き下げを強制した疑い

　複数のメディアが報じたところによると、公正取引委員会はアマゾンジャパン(Amazon)に対して26日、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査を行なったという。

　Amazonでは、同社以外が商品を販売する「マーケットプレイス」において、同一の商品を複数の業者が出品している場合に、より目立つ位置に特定の業者を表示する「カートボックス」と呼ばれる仕組みを提供している。

　同社は出品業者に対し、このカートボックスに掲載するための条件の1つとして「競争力のある価格での出品」を設定。また、在庫管理や発送などを同社が代行するサービスを利用することで、カートボックスの掲載で有利に扱うことで、価格の引き下げやサービスの利用を強制していたという。

　公正取引員会では、これらが優越的地位の濫用や拘束条件付取引にあたる疑いがあるとして、調査を進めているという。