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ドワンゴ、サイバー攻撃の漏えい情報拡散に警告。法的措置も

 KADOKAWAグループの株式会社ドワンゴと学校法人角川ドワンゴ学園は10日、6月8日に同グループのデータセンターがランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受けた事案に関し、経過報告と漏えい情報の拡散行為への警告を発表した。

 サイバー攻撃を行なった組織が公開した情報には、角川ドワンゴ学園の運営するN中等部、N高等学校、S高等学校の在校生、卒業生、保護者の一部の個人情報、ドワンゴの社内外の一部個人情報や契約書情報などが含まれていた。

KADOKAWAグループとドワンゴは現在、「社外の大手セキュリティ専門企業の支援を受けながら原因等の分析作業を進めるとともに、サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開したとする情報について、社内の記録と照合して検証するため、その収集作業を慎重に行っている」状況という。ただし、分析作業と収集作業に時間を要しているため、現時点では漏洩された情報の確認が完了していない。

 また、サイバー攻撃で不正に公開された情報を拡散する行為に対して警告するとともに、悪質性の高い情報拡散者に対しては証拠保全の上で刑事告訴や刑事告発をはじめ、法的措置の準備を進めているという。具体的には、匿名掲示板やSNS上での巡回監視やユーザーの情報提供に基づき、運営者への申請を通じて投稿の削除を促すなどの措置を講じている。