ニュース

WD、PCIe 5.0 16TB SSDや32TB HDDをサンプル出荷開始

 ウエスタンデジタル(WD)は、PCI Express 5.0対応で最大16TBのSSD「Ultrastar DC SN861」や、最大32TBのHDD「Ultrastar DC HC690」のサンプル出荷を開始した。いずれもエンタープライズ向けで、大規模なAIワークロードに好適とする。

 Ultrastar DC SN861は、同社初のPCIe 5.0に対応したSSD。最大16TB容量を備え、LLMの学習、推論、AIサービスの導入において、現行世代と比べて最大3倍のランダム読み出し性能や超低レイテンシ、驚異的な応答性を発揮するという。

Ultrastar DC SN861

 AIワークロードに向けたクラス最高の電力効率も謳っており、全体的なTCOが削減されているほか、5年間の保証も付帯する。E1.Sモデルはサンプル出荷中で、U.2モデルは今月中にサンプル出荷を開始し2024年第3四半期に量産出荷を開始する。E1.SとE3.Sモデルの製品詳細は2024年後半に発表を予定している。

Ultrastar DC SN655

 同社はUltrastar DC SN861の補完として、データーセンター向けSSD「Ultrastar DC SN655」の新モデルも追加する。新モデルは、AIデータ処理や高速大容量のデータレイク向けに、最大64TBの容量やより高い性能を用意するという。新モデルはサンプル出荷中で、2024年内の量産出荷開始とともに製品詳細が発表される。

Ultrastar DC HC690

 Ultrastar DC HC690は、業界最大容量の32TB ePMR(エネルギーアシストPMR) HDD。ハイパースケールクラウドやエンタープライズデータセンターでの大容量データストレージ向けに設計されており、サンプル出荷中で、2024年夏以降に製品詳細の発表を予定している。