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Google、データセンターの排熱を暖房として無料提供

ハミナデータセンター

 Googleは、フィンランド湾岸に建設されているハミナデータセンターを、周辺地域の暖房の「熱源」として来年(2025年)より無料提供する予定だと発表した。このプロジェクトは市営のエネルギー供給業者のHaminan Energiaと協力して行なわれる。試算では、地域暖房ネットワークの年間熱需要の80%を賄えるという。

 ハミナデータセンターでは現在97%カーボンフリーエネルギーで稼働しているが、つまり回収される熱も97%はカーボンフリーとなる。排熱は再ルーティングされ、近隣の暖房ネットワークに電力を供給し、地元の家庭、学校、公共サービスをカバーできる。

 同社はこれまでも回収された熱を敷地内のオフィスや建物の暖房に利用してきたが、来年以降は地域暖房ネットワークにも供給されるため、エネルギー効率と二酸化炭素排出量の最適化を実現できる。