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Xencelabs、4K有機EL搭載で薄さ12mmの15.6型ペンタブレット

Pen Display 16

 Xencelabs Technologiesは、4K有機ELパネルを採用した15.6型ペンタブレット「Pen Display 16」を発表した。多数のアクセサリが同梱される「Pen Display 16バンドル」と、USB Type-C接続で使うユーザー向けに同梱アクセサリを絞った「Pen Display 16エッセンシャル」の2モデルを用意する。発売時期および価格は、前者は6月12日で19万9,800円、6月26日で15万9,800円。

 Pen Display 16は、4K(3,840×2,160ドット)有機ELパネルを搭載した15.6型ペンタブレット。液晶採用製品と比べ、バックライトによるにじみやピクセルブルーミングの影響がなく、完璧に近い黒色表現を提供できるとする。

 有機ELを採用することで、10万:1の高コントラスト比、1msの高速応答に加え、Adobe RGB 98%、sRGB 99%といった色域カバー率も実現。低消費電力を活かしたUSB Type-Cケーブル1本での接続(DisplayPort Alt Mode)もサポートしている。さらに、本体の厚さが12mm、重量が1.21kgと薄型軽量で、既存製品より持ち運びもしやすくなった。

高コントラスト比や高速応答に加え、薄型軽量設計も特徴
独自のSuper-AG etchingによる低反射仕様。紙のような書き心地も実現

 表面のガラスは独自のSuper-AG etchingを施した低反射仕様となっており、紙のようなざらつきを再現。映り込みやぎらつきを抑え、目への負担も軽減できるとする。また、光学接着を採用することで視差も抑えた。エッジ・トゥ・エッジの強化ガラスによりフラットなデザインとなっている。

光学接着で視差も抑えた
高い色域カバー率を実現。マルチディスプレイ環境で便利な機能も搭載

 PCとの接続は3つの方式に対応。DisplayPort Alt Mode対応USB Type-Cポートに接続する場合、USB Type-Cケーブル1本、または専用ドックを通じて追加給電をしながらの接続が可能。HDMIやDisplayPortに接続する場合、専用ドックを通じて接続が行なえる。なお、本機の最大輝度は300cd/平方mだが、USB Type-Cケーブル1本だけで接続する場合は、170cd/平方mまでに制限される。

 さらに専用のドライバを導入することでVirtual Tablet Modeを利用可能。マルチディスプレイ環境において、ディスプレイ間をまたいだカーソルやウィンドウの操作が本機の上でペンを使って行なえる。

 主な仕様は、リフレッシュレートが60Hz、表示色数が10億7,000万色、応答速度が1ms、輝度が300cd/平方m(USB Type-Cケーブル1本接続時は170cd/平方m)、コントラスト比が10万:1、視野角が上下/左右ともに170度。ペンは電磁誘導方式で、筆圧検知が8,192段階、傾き検知が60度、解像度が5,080lpi。

 本体サイズは410×259.4×12mm、重量は1.21kg。

Pen Display 16バンドルの詳細
Pen Display 16エッセンシャルの詳細。専用ドックなどは付属しない

 なお各モデルの違いについては、Pen Display 16バンドルはフルパッケージ版に位置付けられるモデルで、上述の専用ドックやモバイルイーゼル(スタンド)なども同梱される。一方のPen Display 16エッセンシャルは、USB Type-Cケーブル1本での接続を前提としたアクセサリのみが付属する低価格モデルで、専用ドックなども付属しない。

 どちらも本体は共通のため、エッセンシャルを購入した場合でも、別途専用ドックを購入すればHDMIなどでの接続は行なえる。また、薄型化したことでVESAマウントが非搭載だが、別売アクセサリとしてVESAマウント対応のデスクトップイーゼルを販売する予定だという。

PC接続用のUSB Type-Cポートは本体上方の左側に装備
背面のハウジングはアルミニウム製で放熱性を確保。周囲にはアタッチメントであるペンホルダーの固定用の溝がある
本体厚12mmの薄型設計
低反射仕様で映り込みなどを抑えている
アクセサリのモバイルイーゼルは18.3度と32度の2段階で角度調整が可能
高輝度利用時の給電やHDMI、DisplayPort接続時に使う専用ドック
Virtual Tablet Mode。表示されるディスプレイ配置図の中をペンで操作すると、対応するディスプレイ上でカーソル操作が行なえる