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FPGAを使ったカスタムGPU「FuryGPU」。90年半ばハイエンドカードと同等の性能

FuryGPU

 ソフトウェアエンジニアのDylan Barrie氏が、FPGAを使ったPCI Express 2.0接続のGPU「FuryGPU」を製作して公開した。1990年半ばのハイエンドビデオカードと同等のハードウェア機能と、最新のWindows向けの完全なソフトウェアドライバスタックを持ち、実際に当時のゲームをリアルタイムでレンダリングできるという。FuryGPUでQuakeを動作させるデモ映像などもあわせて投稿している。

 GPUのベースには、Zynq UltraScale+ FPGAを搭載し、安価ながら多くのDSPユニット、LUT(Look Up Table)、FF(FlipFlop)、さらにハード化されたPCIeコアを内蔵しているXilinxのKria SoMを採用。PCI Express 2.0 x4、HDMI出力、DisplayPort出力を持つカスタムPCB上にハードウェアGPUを構築している。現時点では完全に固定機能で、プログラマブルシェーディングは備えない。

 同氏が用意したWindowsドライバおよびVulkanのような独自のカスタムグラフィックスAPI「FuryGL」で動作し、GPUクロックは400MHz、テクスチャユニットクロックは480MHzを発揮。フルFP32のフロントエンド、ミップマップされたイメージサンプルに対してリニア/バイリニアフィルタリングを実行できるテクスチャユニット、タイルベースの固定関数ラスタライザや4つの独立タイルラスタライザといった機能を搭載している。

Full-res 720p Quake demo1