単なるシールじゃつまらない？モーター部分が液晶になった冷却ファンはいかが

UNI FAN TL LCD

　台湾LIAN LI Industrial(Lian Li)は、モーター(軸)の部分に1.6型の液晶を搭載した冷却ファン「UNI FAN TL LCD」シリーズを発表した。

　モーターの部分に400×400ドットの高解像度液晶を搭載し、対応ソフトウェア「L-Connect 3」を通じて、CPUの動作クロックや温度といった情報表示、またはGIF/MP4/JPG/PNGファイルを常時表示させておくことが可能。液晶はIPS、500cd/平方mと高輝度で、24bitフルカラーをサポートするなど、かなりこだわっている。

　この仕組みのため、専用のファンハブおよびケーブル(コネクタ)を利用する。最大3基のファンを1つのグループとしてまとめることができ、1コントローラあたり最大7つ(3基×2グループ+単体1基)の液晶を制御できる。2つコントローラを用いれば、8～12基の制御も可能。ただし13基以上の制御は非対応となる。

　ケーブルによる接続のほか、ポゴピンによって隣り合った製品とデイジーチェーン接続を行なうことも可能なため、配線を大幅に減らせるとしている。デイジーチェーンを行なうインターロッキングキーは取り外し可能で、ほかの部品との互換性を引き上げられる。

　2ゾーンに分かれたRGBのストライプも搭載しており、さまざまなライティングエフェクトを表示できる。

　安定したブレード動作のため、FDBを採用したり、メタルフレームを採用するといった工夫を凝らしている。フレームは28mm厚で、より多くのエアフローと静圧を実現するという。ブレードは7枚。

　製品ラインナップだが、通常の(支持部に対しての)吹付けのほかに吸い出し(Reverse)モデルも用意。サイズは120mm角と140mm角の2種類、本体色もブラックとホワイトの2種類、さらに120mm角には3つのファンとコントローラがパックになったモデルも用意するといった具合で、12種類のラインナップを展開する。

流行のリチウムポリマーブレード採用モデルも

UNI FAN TL

　この製品のほかに、9枚の液晶ポリマーブレードを採用した「UNI FAN TL」も同時発表した。価格は32.99ドルから。

　製品名こそLCDの有無程度なのだが、こちらは構造的に大きく異なる。液晶ポリマーの採用により、ブレードとファンフレームのギャップを最小限に抑えることができ、120mm角モデルでは0.65mm、140mm角モデルでは1mmとなっている。28mm厚フレームにより冷却性能を引き上げた。

　このほか、RGBストライプを搭載する点はUNI FAN TL LCDと共通。サイズやカラーバリエーションも同様に12種類用意されている。