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「Raspberry Pi 5」販売開始。日本発売はもう少しかかりそう

Raspberry Pi 5

 英Raspberry Pi LTDは、最新のワンボードコンピュータ「Raspberry Pi 5」の出荷を開始した。メモリ容量は4GBと8GBを用意し、価格はそれぞれ60ドル、80ドル。なお、日本国内では代理店のKSYやスイッチサイエンスが技適を取得(スターターキットではACアダプタのPSE取得も)する関係で、発売はもう少し先になりそうだ。

 Raspberry Pi 5は、SoCにBroadcom BCM2712(4コア/2.4GHz、Arm Cortex-A76)を搭載。前世代のRaspberry Pi 4と比べてCPU性能が2倍以上高速化した。GPUがVideoCore VIIで、こちらも性能が向上している。

 I/Oコントローラには独自開発のRP1を採用し、各種インターフェイス機能が改善され、PCI Express 2.0が新たに利用可能となった。また、電源ボタンがボード上に標準搭載となり、別売のHATを接続することでM.2ストレージの増設にも対応した。

 インターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、HDMI×2(4K/60p、HDR対応)、microSDカードスロット、MIPI(4レーン)×2、PCI Express 2.0 x1、40ピンGPIOなどを備える。なお、コネクタなどのフォームファクタはRaspberry Pi 4から変更されており、ケースなどの公式アクセサリは一新したものを用意している。

 なお、電源はUSB Type-Cだが、最低5V/3Aとなり、USBデバイス接続の際などは5V/5Aを推奨する。この5V/5Aは現在市場にあるACアダプタのほとんどで対応しておらず、現時点で確実に5V/5A動作できているのは公式の「Raspberry Pi 27W USB-C Power Supply」のみ。当然このACアダプタはPSEを取得していないので、仮にボードだけ先に入手できたとしても難航しそうだ。

先日行なわれたオープンソースカンファレンス2023 Tokyo/FallでRaspberry Pi Users Groupが展示したRaspberry Pi 5の実機
新設計のI/Oコントローラ「RP1」