「arrows」や「らくらくホン」のFCNT、Lenovoが事業継承

　Lenovoは29日、「arrows」や「らくらく」シリーズなどで知られるFCNT株式会社の事業を継承したと発表した。Lenovoのモバイルビジネスグループ内に設立した新会社「FCNT合同会社」がFCNTブランドの製品開発や販売、サービス事業を継承するかたちとなる。

　FCNTでは、arrowsおよびらくらくシリーズの製品ポートフォリオは維持し、「らくらくコミュニティ」などのサービスについても継続して提供していくという。また、修理やOSアップデートといったサポートも順次再開していく予定だとしている。

　事業継承に対してLenovoでは、FCNTの事業を通じて日本のスマートフォン市場での成長を加速するとともに、FCNTとMotorolaのブランドが協力することで、市場における地位を確立していくとしている。

　FCNT株式会社は、売上の伸び悩みに加え、円安進行、世界的な半導体不足などの影響を受け、収益や資金繰りが悪化したことから、親会社やグループ企業とともに5月末に民事再生手続きを申請していた。