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Intel、2024年登場予定のLunar Lakeを実動デモ。2025年のCPU計画も公開
2023年9月20日 10:09
Intelは、9月19日(現地時間)よりアメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンノゼ市にあるサンノゼ・コンベンションセンターで、同社の年次イベント「Intel Innovation 2023」を開催している。9月19日の午前中には、同社 CEO パット・ゲルシンガー氏による基調講演が行なわれ、同社の各種製品やロードマップなどが明らかにされた。
この中でゲルシンガーCEOは、既報の通り開発コードネーム「Meteor Lake」で開発してきた同社の次世代クライアントPC向け製品を「Core Ultra」のブランド名で12月14日に発表することを明らかにしたが、NPUを内蔵しているCore Ultraは、同社が実現を目指している「AI PC」というエッジAI機能を備えたPCの実現に向けて重要な一歩となる。
また、ゲルシンガー氏は、同社が2024年以降に導入を計画している低消費電力なクライアント向け製品となる「Lunar Lake」でStable Diffusionを動かすデモし、2025年にはさらに新しい製品として「Panther Lake」を計画していることを明らかにした。
GPT-4の会話AIをローカルだけで実行するデモを行なう
今回の基調講演で、Intel CEO パット・ゲルシンガー氏はさかんに「AI PC」という用語を利用し、AI推論の処理はこれからPCローカルで行なわれるようになると強調した。
既にAIを活用したアプリケーションは多い。たとえば、ユーザーに身近なところではAdobeのPhotoshopなどで採用されているマシンラーニングベースの機能(被写体を選択のように、AIがユーザーに代わって面倒な領域指定を行なう機能など)がよく知られている。また、最近Photoshopには「Firefly」という生成AIエンジン由来の機能が実装され始めている。
しかし、それらのAIの多くはクラウド側にあるサーバーCPUで演算されているケースが多い。というのも、クライアント側のプロセッサでは処理性能が足りなかったり、結局データを検索して調べにいったりするため、クラウドで処理した方が速いといった理由からだ。
ところが、音声認識の場合などはオーディオファイルをクラウドにアップロードしなければならないので、ネットワークの帯域を圧迫するという課題がある。また、会話AIなどの場合はレイテンシが十分でないと、遅延などが発生することになり、使いものにならなくなる可能性がある。
また、企業が生成AIやAIチャットなどを利用する場合には、データのセキュリティも課題になる。企業によってはセキュリティ上の理由から、クラウドストレージに自社のデータを置くことを認めていない場合も多い。するとAIチャットは企業の独自データにアクセスすることができないので、自社のデータを活用した利便性を高められない。
PCのローカルCPU/GPU/NPUなどでAI処理できれば、ネットワークの帯域も圧迫しないし、データのセキュリティも確保できる、そうした流れでPCでのAI、ゲルシンガー氏の言うところのAI PCが注目されているというわけだ(一般的にこうしたローカルのプロセッサやストレージで処理が行なわれるAIのことは「エッジAI」と表現する)。
Core Ultraは、別記事で詳しく説明しているとおり、NPUが用意されており、CPU、GPUと合わせてエッジAIの処理を効率よく行なうことが可能になっている。今回ゲルシンガー氏は、Rewind.aiをゲストとして呼び、Rewind.aiが開発しているGPT-4ベースの会話AIを、ネットワーク接続をオフにした状態で、ローカルだけで実行できるデモを行なった。
2025年にはPanther Lakeを投入
また、ゲルシンガー氏はCore Ultraと思われたPCの上で、Stable Diffusionを利用した生成AIのデモを行なった。デモでは、Intelが提供しているエッジAI向けの最適化ツールキットとなる「OpenVINO toolokit」を利用し、Stable DiffusionからCore UltraのNPUを利用できるようにして、実際にライブデモを行なったのだ。
デモが終わった後で、ゲルシンガー氏は「実はこのデモはLunar Lakeで行なっている。既にきちんとブートしているだけでなく、既に次次世代の製品がここまでデモできるレベルで動いている」と明かし、Lunar Lakeの開発が順調に進んでいることをアピールした。
Lunar Lakeは、Arrow Lakeと並んで2024年に投入が計画されている製品で、Arrow LakeがIntel 20Aで、Lunar LakeがIntel 18Aという、いずれもRibbonFETとPowerViaに対応した次世代のプロセスノードでコンピュートタイルが製造される計画になっている。
Core Ultraの直接の後継となるのはArrow Lakeで、Lunar Lakeの方はより薄型軽量で長時間バッテリ駆動といった新しいフォームファクタの製品向けという位置づけになる。そのLunar Lakeが既に動いているということは、Intelは既にIntel 18Aのテスト製造に成功していることを意味する。
また、ゲルシンガー氏はさらなる次世代の製品として、「Panther Lake」という製品を2025年に計画していることを明らかにした。ただそれ以外については特に言及はなく、どんなプロセスノードを使うのか、Panther LakeがArrow Lakeの後継なのか、Lunar Lakeの後継なのかも含めて明らかにされなかった。
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