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Microsoft、AIスマートバックパックを実現する特許

AIアシスタント搭載スマートバックパックの図

 AIアシスタント搭載のスマートバックパックなどを実現する特許がMicrosoftによって申請された。特許文書は8月24日(米国時間)付けで公開されている。

 文書では、AIアシスタント内蔵のウェアラブルデバイスとして、ユーザーが音声などを通じてハンズフリーで操作でき、かつ各種センサーを通じてアシスタントがユーザーの周囲の状況を認識して、文脈に応じたコマンドの受付やユーザーへの応答ができると説明している。「これ」や「あれ」といった明示的でないコマンドに対しても適切に返答できるという。

 例としてバックパック型デバイスを挙げており、バックパックを背負ったユーザーが「この方向にスキーを滑ることができるか」と聞くと、AIが周囲の状況を認識して「その方向はエリア外なので、右方向に滑ってください」と返答できるという。そのほかにも、ライブのポスターを前にしたユーザーが「これをカレンダーに追加しておいて」と呼びかけると、日時や場所などをセンサーで読み取って予定を作成するといったことも可能だという。

 デバイスにはプロセッサやストレージ、AIエンジンモジュールなどのほか、カメラ、マイクやスピーカー、GPSや圧力、加速度、温度といったセンサー類などを搭載。コマンドを受け付けると、環境情報を収集し、両方のデータをAIエンジンに渡して処理し、ユーザーに対して返答する。オンデバイスだけでなくサーバーを介して処理することも想定しているという。

スキーできるかどうか尋ねている図