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7型液晶で約608gのWindowsポータブルゲーム機「ROG Ally」国内投入

ROG Ally

 ASUSは、7型液晶を搭載し、約608gの軽量性を実現したWindowsベースのポータブルゲーム機「ROG Ally」(Allyの読み方はエイライ)の上位モデル「RC71L-Z1E512」を6月2日に予約開始し、14日に発売する。価格は10万9,800円。下位モデルの「RC71L-Z1512」は夏以降の発売を予定しており、価格は8万9,800円。

 4月1日に予告され、台湾で5月11日に正式発表された製品だが、このたび日本でも発売開始となる。OSにWindows 11を搭載したことでさまざまなゲーム配信プラットフォームのゲームがプレイでき、Androidゲームへの対応も謳われている。

 また、別売りのACアダプタ「ROG Gaming Charger Dock」を使用すればHDMI出力でき、据え置きゲーム機としても利用可能。さらに外付けのGPUドック「XG Mobile」を利用すればグラフィックス性能を向上させることもできる。

 ディスプレイは120Hzと高速で、500cd/平方mと明るいため周囲が明るい場所でのプレイも可能。Corning Gorilla Glass Victus採用で強度を高めたほか、Corning Gorilla Glass DXCコーティングの採用で反射を防止する。また、高性能スマートアンプとステレオスピーカーで大音量サウンドを実現し、立体音響技術Dolby Atmosにも対応。オーディオジャック出力はHi-Resをサポートする。

Windows 11の採用でさまざまなゲームがプレイできる
個人でプレイするのに最適だが……
TVにつなげれば複数人でゲームを楽しむこともできる
XG MobileをつなげればGPU性能を向上させられ、eスポーツ用途にも

 冷却にもこだわり、デュアルファンを採用したことで通常動作時最大20dB、Turboモード時でも騒音を最大30dBに抑えた。ヒートシンクのフィンは厚さ0.1mmで、枚数を増やすことで冷却面積を高めている。さらに、ヒートパイプ内部の毛細管構造体を最適化した“アンチグラビティヒートパイプ”を採用。どの角度で使用しても高い冷却能力を実現するという。

 デザイン面では、過去5年にわたる開発で人間工学に基づく形状を採用し、手の大小に関わらずなじむという。また、手で握る部分には微細な凹凸を施し滑りにくくした。ホワイトの本体色を採用するほか、アナログスティック部にはLEDライティングを備え、好みに合わせて発光をカスタマイズできる。

 ソフトウェア面では「Armoury Crate SE」をプリインストールし、本体の各種設定をコントローラで操作することもできる。また、ゲームプレイ中でもメニューを呼び出して各種機能を実行でき、CPU使用率の表示、ゲーム画面のキャプチャ、ソフトウェアキーボードのオン/オフなどが利用できる。さらに「Xbox Games Pass Ultimate 3カ月間」の利用権も付属する。

Ryzen Z1 Extremeの採用により、内蔵GPUは8.6TFLOPSの演算性能を実現
7型、120Hz、500cd/平方mのフルHD液晶
本体の内部構造
デュアルファン採用によりTurboモード時でも騒音を30dBに抑えた
Armoury Crate SEでのカスタマイズ機能
2モデルの価格

 RC71L-Z1E512の主な仕様は、CPUにRyzen Z1 Extreme、メモリ16GB、ストレージに512GB SSD、ディスプレイに1,920×1,080ドット/120Hz表示/タッチ対応7型光沢液晶、OSにWindows 11 Homeを搭載する。下位のRC71L-Z1512はプロセッサがRyzen Z1になる以外仕様は共通。

 インターフェイスはXG Mobileインターフェイス/USB 3.1 Type-Cコンボポート(DP Altモード対応)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、UHS-II対応microSDカードスロット、3.5mm音声入出力、指紋センサーなどを備える。本体サイズは280×111.38×21.22~32.43mm、重量は約608g。

ROG Ally実機
インターフェイスは上部に集中している
本体背面。カラフルに光を反射するストライプが入っている
ライティングをジョイスティック周辺に配置
過去5年にわたる開発
Armoury Crate SE
ゲームパッドの設定
デュアルファンのCPUクーラー
Allyの基板。中央にあるのがRyzen Z1 Extreme
大注目のポータブルゲーミングPC「ROG Ally」実機の動作をライブでお届け!

 5月30日(火)21時より、「ROG Ally」の実機検証ライブ配信を実施します。Ryzen Z1 Extreme搭載の「RC71L-Z1E512」を用意して、実際のゲームの動作やPCとしての使い勝手などをレポート。ベンチマーク結果、仕様、ラインナップ解説も交えて、発売が迫る本機の特徴を詳細にお伝えします。出演はPC Watchデスクの劉 尭とPAD プロデューサー佐々木修司。これを機に公式チャンネル"PAD”のチャンネル登録もお願いします!