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Buildで発表された新機能も入ったWindows 11プレビュー版。Copilotは6月から

Windowsバックアップアプリ

 Microsoftは24日(米国時間)、Windows 11 Insider Preview「ビルド23466」をDevチャネル向けに提供開始した。ISO形式でも配布している。同社が24日に開催した開発者向けイベント「Microsoft Build」内で発表された新機能についても、一部が実装されている。

 本ビルドでは、新しいPCをセットアップする際に移行作業を簡単に行なえるよう、Windowsバックアップの機能を改善。アプリや設定などのバックアップ作業を支援する「Windowsバックアップ」アプリを新たに導入したほか、タスクバーおよびスタートメニューでピン留めしたストアアプリの引き継ぎ機能、PCの初回セットアップ時に設定などを復元できる機能も加わった。

PCの初回セットアップ時に復元する機能も加わった

 また、音声アクセス機能で文章を訂正するためのコマンドとして新たに「correct」を追加。さらに、標準的ではないつづりの単語を修正するためのコマンドとして「spell that」および「spell out」も利用可能となった。中国語のナレーター音声についても、より自然なものへと改善されている。

 さらに、新たな開発者向けストレージボリューム形式の「Dev Drive」を導入。開発者がプロジェクトのソースコードや作業フォルダ、パッケージキャッシュなどを配置するための機能で、ファイルシステムにReFS(Resilient File System)を採用しており、パフォーマンスとセキュリティに優れているという。なお、通常のストレージとしての利用は想定されていない。

文章を訂正するcorrectコマンド
標準的ではないつづりの単語を修正できるコマンドも

 そのほか変更点としては、ユーザーがあまり反応していないトースト通知に対して、表示をオフにすることを提案する機能や、タスクバーでアプリを結合しないオプションの追加、Windows App SDK版エクスプローラーの完全展開、Windowsセキュリティの通知ダイアログのUI改善、既知のWi-Fiネットワークのパスワードを確認する機能の実装などが行なわれている。

ユーザーがあまり見ていないと思われる通知に対して、表示オフを提案する機能
タスクバーでアプリを結合しないオプションが復活

 不具合修正としては、ライト/ダークテーマを切り替えた際にWindows App SDK版エクスプローラーとタスクバーが応答しなくなる問題、マルチモニター環境でアプリに対するフォーカス表示が実際と異なってしまう問題、設定アプリで特定のページから遷移した際にランダムでクラッシュする問題などに対処している。

 なお、Buildで発表された新機能の中で目玉の1つとも言えるAIアシスタント「Windows Copilot」は6月に展開予定。また、7zやrar形式などのサポートについても、本ビルドにおいては現時点で対応が確認できなかった。