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ZOTAC、ファンレスなのに風が出る冷却で高性能を実現したミニPC

ソリッドステートアクティブ冷却システムの構造

 ZOTACは香港時間23日、台湾で5月30日から6月2日まで開催される「COMPUTEX 2023」の展示製品として、“ソリッドステートアクティブ冷却システム”を搭載したミニPCなど、複数製品の発表を予告した。

 世界初というソリッドステートアクティブ冷却システムを搭載したミニPC「ZBOX PI430AJ WITH AIRJET」は、ファンなどで冷却する従来方式と比べ、筐体をより小型かつ薄型に設計できたという。

 搭載されている冷却モジュール「AirJet Mini」は、Frore Systemsが開発したアクティブ冷却技術。薄いメンブレンシートを高速で振動させることでエアフローを生み出し、小型化と静音化を図っているという。スペック上4.25Wの熱を21dBの騒音で冷やせる。本体の消費電力は1W。

 Froreによれば、同じ11mm厚のファンレスの13型ノートPCの冷却上限は10Wだが、AirJet Miniは同じ厚さで20Wまで対応可能で、性能を引き上げられるようになるという。このためSSDやタブレット、ゲーミングスマートフォンなどにも搭載できる。

ZBOX PI430AJ WITH AIRJET
AirJet Miniの仕組み

 詳細なスペックは24日現在明らかとなっていないが、CPUはCore i3、メモリはLPDDR5 8GB、M.2 SSDスロットを備えるという。

 また、Geforce RTX 40シリーズを搭載した「ZBOX E」シリーズも登場予定。RTX 4070 Laptopを搭載する「MAGNUS EN」と、CPUにCore i7-13700、GPUにRTX 4070を搭載する「MAGNUS ONE」の2モデル。詳細なスペックはこちらも不明。

MAGNUS ONE